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そんな目で見てないよ! ページ10

さて、お留守のジエーゴさんに代わって水門を開けてくれたセザールさんに満面の笑みでぶんぶん手を振っているのはA。

仏頂面で足を組み、そのうえAを睨みつけながら頬ずえをついているのは不機嫌なカミュ。

そしてまた、そのカミュの後ろに隠れてこそこそとしているシルビア。



うん、まずカミュに聞いてみよう。



「うっせぇ話しかけんな」



うっそぉ…おこなの?カミュおこなの?

続いてシルビアに話しかけてみる。



「えっ?い、いいえ〜!蜂がいたからカミュちゃんの後ろに隠れてたのよ〜!」



嘘だとわかるが、さり気なくカミュを身代わりにしている点に僕は吹き出した。

…なんてまぁ、ツッコミどころ満載な僕の仲間達だが、いい奴ばっかりだ。僕の知らない何かのために一生懸命でね…本当に。



「そういえばロウさん。どうして私のことを本物の千剣の姫だって信じてくれたの?」



水門を出てすぐに、Aが口を開いた。



「A様の服は、神話の時代に滅びた聖獣の素材で出来ておる。そんな者、現代には一人とていないじゃろうに」



「ふふっ…ロウさんは物知りなんだね」



「ほれ、そういった男女たらしな話し方をするところもA様通りじゃ」



男女たらし。
こんなことまで本に記載されて伝説になるってどんだけたらしだったのこの人。……と思い、目の前で僕の祖父と話している可愛らしい少女をじっくり観察してみた。



「そんなことないよ!」



すらっとのびた、ちょうどいいくらいの太さの手足。



「いやいや、大ありじゃ大あり!しかも被虐癖を持っているのもまさに本通り!」



人形のように整った顔立ち。



「被虐癖?ふふっ、そんなものないよ!
私はそんなものとは正反対だよ」



可愛らしい口調。



「うむ、めんこいのう!」



幼さの残る顔と反対に、女性らしい豊富な胸…………おわあぁぁぁぁ!!ぼっ僕はけっして胸なんてみてないよ!!あのね、む、むむ胸の下のみぞおちを見ていたんだ!き、君のことそんないやらしい目で見てないぞ!!!



「イレブンさん?さっきから何をなさってるんですか?」



「……えっ?あ、あぁ!………何してた?」



「一人で悶えてましたよ」



「」



衝撃の二連続である。
セーニャから容赦なく告げられた事実に、僕はダイナマイトの如く固く硬直した。

………うん、恥ずかしさのあまり爆発しそうだ。

霧の向こうに見えたもの→←会ったばかりだけど



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リリィ - 続き気になります。続編をどうかお願いします! (2019年1月11日 20時) (レス) id: 401a5e74b1 (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(。ーωー。)(プロフ) - パイソンさん» うんっ…!!お婆ちゃんになっても!ずっと待ってる…!!← (2017年8月26日 15時) (レス) id: f3a61665cb (このIDを非表示/違反報告)
パイソン(プロフ) - ンもう、そうやってテンション上げさせるんだから。w待っててくだせえww (2017年8月26日 15時) (レス) id: dee72be6ca (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(。ーωー。)(プロフ) - パイソンさん» やだもうそんなこと言って上手いw期待して待ってるww (2017年8月26日 15時) (レス) id: f3a61665cb (このIDを非表示/違反報告)
パイソン(プロフ) - お世辞などではありませぬ。そんなことないですよ…ドがつくほどの下手っぴですw (2017年8月26日 15時) (レス) id: dee72be6ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいにゃん(。ーωー。) | 作成日時:2017年8月21日 18時

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