今宵は二人だけの ページ21
「……ハッ！！私まで寝てたよ！！」
起きて起きて、とカミュの背中をばしばし叩くと「うぅ…ん…」と眠たげに起き上がった。すると、カミュはいつぞやのようにまた硬直した。
「……お、俺はお前にいったい何を」
「あーんなことやそーんなことだよ」
私がわざと紛らわしい言い方で答えると、カミュは顔を赤くしたかと思いきや、顔面蒼白になった。赤いのか白くなるのかはっきりしてーっ！！
「思い出した。俺は酔って、それで………」
うわあああっと絶望するカミュ。
「俺がお前に何したかはさっぱりわかんねぇ！だけど、お前に何かあったなら責任取ってやるから安心しろっ！な、だからこの通り許してくれっ！！」
絶望したかと思いきや、頭を凄まじい勢いで下げた。むむむ、忙しいやつだなぁ！
「ふふっ、安心したまえ！ちょっとからかってみただけだよ」
「…はっ？じゃ、じゃあ俺は何もしてないんだな？」
「うんっ」
弾けるような笑顔でそう答えた私。安心したのか、良かった…と呟きながら脱力するカミュ。
そんな私達はかれこれ１時間以上は外で寝ていたわけで。
「ってカミュ！ここは外だよ！お散歩がてらここに来たのはいいけど、早く宿屋に戻らないと勇者さまが心配するよ！」
「んー、多分あいつ寝てんだろ」
「そっかな？勇者さま疲れてるのかなぁ」
カミュは本当に酔いが覚めたのかな？
私の腰をぐいっと自分の方に引き寄せると、「お前はイレブンのことどう思ってんだよ」と真顔で質問された。
「……勇者さまは、勇者さまだよ。まだ会ったばかりだけどすごく優しくて、頼りがいがあって、何より強くて…仲間思いのいい勇者さまだと思う」
「……ははっ、そっか。お前はいつも勇者さま勇者さまって…そんなにあいつのことが好きかよ」
「大好き。だからこそ、私は勇者さまについていくって決め」
「ああそれ以上はもういい。…そっか、そうだよな。変なこと聞いて悪かったな」
私はその体制から、カミュのことをそっと抱きしめて肩に顔をうずめた。
「でもね」
私は彼の青髪を撫で、耳元でそっと囁いた。
「でもね、カミュのことはもっと好き。優しくてかわいくて、それからかっこよくておもしろくて…時々意地悪な素敵な人。
……ねぇ、だからカミュ」
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リリィ - 続き気になります。続編をどうかお願いします！ (2019年1月11日 20時) (
レス) id: 401a5e74b1 (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(｡ｰωｰ｡)(プロフ) - パイソンさん» うんっ…！！お婆ちゃんになっても！ずっと待ってる…！！← (2017年8月26日 15時) (レス) id: f3a61665cb (このIDを非表示/違反報告)
パイソン(プロフ) - ンもう、そうやってテンション上げさせるんだから。w待っててくだせえww (2017年8月26日 15時) (レス) id: dee72be6ca (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(｡ｰωｰ｡)(プロフ) - パイソンさん» やだもうそんなこと言って上手いw期待して待ってるww (2017年8月26日 15時) (レス) id: f3a61665cb (このIDを非表示/違反報告)
パイソン(プロフ) - お世辞などではありませぬ。そんなことないですよ…ドがつくほどの下手っぴですw (2017年8月26日 15時) (レス) id: dee72be6ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいにゃん(｡ｰωｰ｡) | 作成日時：2017年8月21日 18時
