【DQ11】今日も勇者は民家のツボを割るのであった｡【ギャグonly】

禿げ散る！イレブン君！2 ページ10

なんてこったい。やっちまったなぁ。





私が彼へのプレゼント(シャンプー)を取り出そうと思ったら、なんとそこに書かれていたのは"脱･毛･剤"……。

そっか。だから店員さんに妙な目で…。



「……」



もう一度袋にしまった。



「……」



ロウに取られた。



「……」



イレブンが受け取った。



「」



「…ご、ごめんよ！どうやらシャンプーと間違えて脱毛剤を買ってきてしまったみたいなんだ」



「……」



わなわなと震えるイレブン君。
ごめんなさいごめんなさいと繰り返してもわなわなは止まらない。


(((謝っても謝ってもガクブル)))


ふとこんな替え歌が思いついたが、そっこうで頭の内から排除した。



「でも、Aがくれるものならなんでも嬉しいよ。禿げようとも」



「違うんだよ！君をハゲにするつもりはまったく……って待てよ？」



ハゲ、かっこいいぞ？！

髪の毛から解放されし者とかドラクエのサブタイトルにふさわしいのでは。いやいや。…あるある。ないない。ないだろがくそAっ!!!


自問自答を繰り返しているうちに、グレイグが私の頭をぐりぐりと撫でてくれた。



「間違いは誰にでもあるからな」



"なぁカミュ？"と。



「うるせぇ！あれから俺はトマトジュース恐怖症なんだよ、現在進行形でな！」



「ごめんね、レイブン…」



「ごめんね、僕はレイブンじゃなくてイレブンなんだ…」



「あぁっ思い出したよ！レイブン教授の逆転裁判〜過ぎ去りし髪の毛があった頃の記憶を求めて〜」



「おいいろいろ混じってる」



カミュの鋭いツッコミをいただき、お誕生日会はおしまいとなった。イレブンのお誕生日ろくなことねーな。

ちなみにこの話にオチというオチはない。

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