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彼は、本来は「測定不可能」なほど巨大な肉体を持つ、禍禍しく悍ましく恐ろしい醜悪極まりない姿をした悪魔である。人間界に呼び出すことそのものが不可能ではないかと思われるほどの巨躯を誇り、その巨大さゆえに肉体のあちこちがさまざまな種類の植物や岩石で覆われており、場所によっては悪魔たちがうっかり建築物を拵えていることもある。
しかし彼はそれらの建造物を壊すことはせず、「おやおや、頑張っていますね。偉い偉い。感心します。」と微笑んでいる。今回の召喚に伴って自身の肉体を人間界に存在しても違和感のない程度に調整し、顕現しており、その為悪魔のなかには人間界での彼の姿を見ても誰か分からない者が多いようだ。
その姿は一体の巨人…と言えるものであるが、その体にはさまざまな色や特徴をした無数の腕が生えており、それが絡み合い縺れ合いながら体を覆い尽くしている。指先や顔近辺など、腕がまわり切らない部位の素肌が見えるのだが、見たことのある悪魔曰く、大地のような艶やかな褐色をしているとのことである。
背中には焼け爛れたような非常に痛々しい大きな傷跡があり、肩甲骨近辺から天へと隆起しているそれは「何かを切り取った」あるいは「引きちぎるようにして捥ぎ取った」上で、「赤々と熱せられた鉄でも押し付けられた」ような形状をしている。
天使として天上の世界で暮らしていた頃のディアウスは、体中を巨大な翼と植物が覆っている、巨人の姿をしていたとされている。翼の羽の一枚一枚にびっしりと眼球があり、普段は固く閉じられているものの、有事の際にはそれらが全て開眼し、ぎょろぎょろと蠢きながら周囲の観測を開始し、即座に行動に移れるようになる。
体の大きさなどに関しては現在とほとんど相違点はないものの、翼の色が穢れなき純白であったことや、頭上には光輪が燦然と輝いていたこと、何よりその姿そのものが醜悪という単語ではなく、「人外的な美」という単語で表現され、その肉体は天使としての威光と慈愛に満ちていたと賛美されていた。彼の姿は人間や天使の大半からすれば理解の範疇を超えた存在であるため、恐怖の対象以外の何者でもない。
その巨体から軽々しく体を動かすことはできず、また、力のある天使としての責任感も相俟って、自身が動くことによる被害の可能性を限りなくゼロに近しい数値にするために、彼は1日の大半を眠りに充てることで予防していた。かつて保護して自ら養育し、現在は離れ離れにはなっているものの従者として長年仕えてくれているある天使に、当時は自身の代理として天上の世界を飛び回って貰っていた。
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のう?募集企画のニート兄さん(プロフ) - ねこうさぎさん» はい!よろしくお願いします! (2022年7月21日 7時) (レス) id: 05522a2d96 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - のうさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ございません。関係構築のご相談頂いたこと、光栄に思っております。つきましては私のボードの方で詳しくお話を伺ってもよろしいでしょうか? (2022年7月20日 22時) (レス) id: a0f8af61ae (このIDを非表示/違反報告)
のう(プロフ) - 失礼します!契約者の瀬戸ナツキで参加しているのうと申します!もしよろしければ、契約関係を結んで頂けないでしょうか?良いお返事待ってます! (2022年7月17日 13時) (レス) @page7 id: 05522a2d96 (このIDを非表示/違反報告)
元素(プロフ) - CS提出ありがとうございます!終末戦記の中でもかなり強そうな悪魔さんですね…(小学生並みの感想) 他不備等ございませんのでこのまま受理させていただきます!今後も当企画をお楽しみください! (2022年7月7日 21時) (レス) @page4 id: 656d2fa00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこうさぎ | 作成日時:2022年7月7日 0時