『内面』 ページ5
【性格】
常に冷静で口数が少ないため、「クールでミステリアス」という印象を持たれることが多い。自身が「機械」や「戦闘機」であるという、『人類の道具』としての自覚が強く、他のヒコーキ達と比べるとかなり「ヒコーキ」としては異質な存在である。『人類の道具』としての意識が強いため、基本的に人間に対して慇懃な態度を貫き、粛々と従っていることが多い。ある出来事や人物に対して他のヒコーキ達が不服を示したとしても、彼はそれが人間による命令であるという点だけで「了解しました」と言って行動を開始するのである。
しかし彼にとっては人間の命令・指示を聞き、動くという行為は「道具であるのだから当然」と考えているため、そこに不快感や嫌悪といった感情も、好意や楽しさといった感情も存在していない。無用な争いや対立を好まず中立中庸であることを好むとされている…が、これらはあくまでも戦うと己側にも一定の損害が出るためであり、損害が少ない・無いと判断した場合は、機械としての自覚が強い為、攻撃対象と認識した者に対してはどこまでも非情になることができる。堅物な軍人、とも言えるような気質をしているが、意外にも柔軟な思考の持ち主であるようで、融通がきかないということは無い様子。
彼の性格は確かに物静かと呼べるタイプではあるが、実は感情そのものは人並みに持っており、感情の起伏も(乏しいが)存在している。つまり、自己主張が下手くそなだけなのだ。彼は無意味に争い合うことを好まず、出来るだけ長く好きな人達とずっと静かに過ごしていたいと望んでいるに過ぎない。かつては穏やかで物静かながらも、朗らかに笑うヒコーキであったと多くの職員やヒコーキ達に語られている。だが、ある事件を境に急に感情の起伏が更に乏しくなり、周囲にあれほど見せていた朗らかな笑顔も現在ではほんの僅かな数の人物にのみ、しかし彼らに対しても極たまにしか見せなくなっている。
【好きな物／こと】
好きなものは特になし。昔はあったようだが、現在は無い。食べたいものは無いが、強いて言うならば、かつて自分とその兄弟機たちを整備していた男が話していたマカロニ＆チーズ(アメリカ合衆国におけるおふくろの味である)という料理を一口でいいので食べてみたいと思っている。／好きなことは空を飛ぶこと。…というよりも、空を飛ぶこと以外で自分が役に立てることは無いと考えている。誰より疾く飛び、誰よりも速く敵を発見し、誰よりも早く敵を殺す。それしか、それだけが、己の唯一誇れる点であると(心の底から)思っている。
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作者名：ねこうさぎ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年7月2日 10時
