大聖堂の地下階層キャラシート集 (ページ9)

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巨人族は極めて長寿であり、子どもの産まれ方が多種族に比べてかなり独特な事で有名である。巨人族は生まれる子どもの数が多く、時には合計で数十人、下手をすると百人近く生まれることがあるものの、何故か数年から十数年一度、しかも一度につき六組の夫婦しか子どもを設けることが出来ないのである。これは彼らの信仰する宗教の聖典で語られている神話に由来するとされている。育て方も独特であり、もし子どもが下界で生まれた場合は安全に育てるために身ごもった伴侶、或いは伴侶だけではなく伴侶の親族ごと国全体で保護する決まりとなっている。

これは、普段は巨人族に対してある程度の理解のある妖精や獣人などの、人間から”亜人”と呼ばれている種族か、同じ山脈に住む巨人族同士で子どもを設けることが多いが、時たま人里に降り、人間との間に子を設けることがある為である。人間との間に子どもを設ける場合、親である巨人の血によって子どもは何らかの異形を持って生まれてくることが多く、その際に集落や国、町の中で母子が孤立し、迫害され、処刑されたり、怪我などが原因で亡くなってしまうなどの最悪の事態が起きるのを防ぐためであるのだ。

巨人族の多くは恐ろしい異形の姿をしており、先述した耳飾りを身に着けることでそれを隠し、生活している。だが、耳飾りの効果にも限界があり、使用者の精神が極めて不安定になったり、まじないを解除しようとしたりされるなどの外部からの攻撃を受けると効果が薄れてしまい、力の制御が上手くいかなくなったり、異形の姿を隠すことが出来なくなってしまう。その為精神的に不安定になることが多く、力の制御が出来ない幼少期の間だけでも、国で保護をする必要があるのだ。

巨人族は成人するだけでも(個人差はあるが)大体１００年近くは掛かってしまうが、肉体の機能的な点では人間と同じ２０年ほどの年月があればほとんど成人と遜色が無い程度に成長する為、耳飾りを身に着ければ、時間に限りはあるが人間界でも生活していく事ができる。大抵の者は母親や父親が亡くなるまで下界で生活し、亡くなった後は山脈に戻るが、時たまそのまま下界に留まることを選択するものが現れるが、その多くが人間などの他種族によって迫害を受け、殺されている。

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