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肌の色は白色だが、血の通ったあたたかな白ではなく、まるで血が冷えて凍りついたかのような、うっすらと青みがかった雪のような白である。その白色のなかで唇だけがまるで陶磁器の上に柘榴の汁がひとしずく垂らされたかのような…そんな仄かな紅みを帯びている様は異様であり、彼の姿をみた者が本能的な恐怖を抱かせるほどに凄絶な、威圧的と言える程の色気を放っている。

その白い肌と青緑の瞳を縁取る長い睫毛の影も相まって未亡人のような、やや仄昏い退廃的な雰囲気が漂っており、それは性的指向にも嗜好にも関係無くすれ違いざまに彼の姿を無意識に目で追ってしまうほどである。しかし、普段は常に柔和な表情になるよう務めているためか、その色気はかなり薄い。表情や声、態度によって優しげに見えているだけであって、顔の造形そのものはどちらかと言うと「悪人顔」と呼ばれる部類に入り、キツめな顔立ちをしている。そのため、真顔になると怖い。

かなり筋肉質で男らしい体つきをしているが、コートを着ていない普段の彼の体型を観察すると、思ったより腰が細いこと、そして胸や臀部が通常の男性よりもふっくらとしており、大きめであることが分かる。特に下半身は肉付きが良く、臀部から太もも、そして脹ら脛へ至るまでのボディラインの隆起は肉感的で、非常に魅力的である。ちなみに臀部が大きい…良く言えば肉付きが良いことを本人はひっそりと、だがそれなりに気にしているようなので、コンプレックスとまでは行かないが体型に関してはあまり触れて欲しくはない話題のようだ。

形のよい唇は常に緩やかに弧を描き、人好きのする微笑みをたたえているが、それはどこか物憂げで寂しげであり、お人好しな者から下心のある者まで関係無く花の香気に誘われる蜜蜂のように彼の魅力に呑まれたり、惹かれたりした者は数知れない。両目尻の同じ位置にひとつずつホクロがあり、彼のトレードマークとなっている。物憂げな表情を浮かべ、静謐かつ濃密な「死の空気」を漂わせた男、といういかにも美術作品に登場しそうな存在であるが、その「死の空気」というのは不健康そう、幸薄そう、ということではなく、「死という概念の持つミステリアスな魅力や神秘性」を感じさせるという意味であり、例えるならば、雨上がりの曇天の空の下で、水滴が幾つも幾つも付着している蜘蛛の巣を見つけた時のような、或いは頭骸骨のあの何とも言えぬほど艶かしい曲線を見たときのような気持ちに似ているかもしれない。

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作者名:ねこうさぎ | 作成日時:2021年2月19日 3時

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