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わたしは、ふりん？で出来た子らしい。お父さんには他にちゃんとした家族がいて、お母さんはあいじん？っていうらしい。お母さんはわたしを殴る。お前がもっとちゃんとしていればあの人は私を見てくれるのにって。
ごめんなさい、役に立てなくてごめんなさい。
「あんたみたいなの産まなきゃよかった！」
産まれてきて、ごめんなさい。
お父さんはお母さんを一番にしてくれない。でも、お母さんはそれでもお父さんが一番だから毎日遅くまでお出かけしてそれで何かを集めてお父さんに渡す。そうしたら、お父さんはその日だけはお母さんに構ってくれるから。たしか……お金ってものを渡してる。お父さんとお母さんがぐちゃぐちゃになって何かしているのを痛む身体を丸めて部屋のはしっこで耳を塞いで目を閉じた。
そんな日がずっと続くと、思っていた。
「○○が事故で死んだ。お前は俺の本当の家族の養子にする」
初めてちゃんとお父さんのことを見た。恐ろしいほどキレイな人だった。そしてお母さんが死んだと聞いても、お父さんが気紛れに持ってきてくれていた絵本のように悲しいとは思わなかった。わたし、おかしいのかな。でも涙の出し方がわからない。笑い方がわからない。ふわふわした時でごきげんだった時にお母さんが教えてくれたことしかわからない。お父さんがおうちのおふろ？でわたしを洗って、服…？をわたしに着せて、抱っこしてくれて何処かへと向かった。ついた先では女の人……新しいお母さんとおんなじくらいの女の子が二人いた。新しいお母さんとそっくりのかわいい女の子と、お父さんと新しいお母さんの良いところを全て集めたようなキレイでキレイでたまらない人。キレイな女の子はお父さんに構って貰えてる。でも、ほかのみんなはお父さんには見えてないみたいだった。わたしのことも忘れたみたいでどうしたらいいかわからなかった。
「あの女狐の子供を家に入れるなんて…！こんなの押し付けられても困るっての！あの人はなんであんな女の残したゴミを持ってきたのよ……本当っ苛つくわね！おい、お前！私の前でその顔晒すな！」
「ご、ごめんなさい……」
「はぁ〜！白雪にしかあの人は興味ないのにも苛つくのに…貴方の嫁は私でしょ…なら一番愛してよ…」
「お母さん、お父さんアタシのことも愛してるよね？」
「勿論よ、だってあなたは私似だもの」
「白雪ばっかり構うのに？」
「本当、我が娘だけど産まれなきゃ良かったのに」
「「白雪なんていなきゃいいのに」」
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作者名：Coneko | 作成日時：2023年1月30日 2時
