革命の光 4【サボ】 (ページ6)

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夜明けと覚悟ページ6

Sabo side

三週間前、仮面舞踏会が終わったあと。

Aが紅茶に何かを仕込んだのは分かっていた。

大方、リンドに貰った睡眠薬だろうと予想はつけいたんだ。

その時俺は中々眠れてなかった。

Aが麦わら帽子を着けているところを見てから、俺の中の歯車が食い違って思うように動かない。

Aを見てそうなったのか。

それとも違う何かに惹き付けられて……。

考えて疲れが溜まってた。

予想をつけていたからって紅茶を飲むのは凄く緊張した。薬を盛られるのは初めての経験だ。

それでも信頼があったから。

Aは絶対に裏切らないと思っていたから。

その後で一人でこの島の情報を集めるんだろう。朝には笑顔で戻ってきて俺がその事を言及したら、ごめんごめんって気持ちのこもっない謝罪をするんだ。

今までだってそうだった。

だからこれからもそうだと思ってた。

次の朝、Aの姿はなかった。

次の日も、次の日も。

最初はAのことだから大丈夫だろうと思ってたけど、三日たっても、音信不通で流石に本部に連絡しようと思った矢先に部屋に手紙が届いた。

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心配しないで。

元気に今も情報だと集めています。

これからは二手に別れて行動しよう。

私の集めた情報を送ります。

A

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届いた情報はヒューマンオークションが行われる会場の綿密な地図であり、警備の抜け穴までしっかりと調べあげられていた。

それからも直筆のメッセージと情報が定期的に送られてくる。

その情報とユグノリアの協力で今回の任務は成功するだろう。

Aの姿を確認できないまま、
時は流れて任務実行の一週間前になってしまった。