革命の光 3【サボ】 (ページ9)

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久しぶりの本部ページ9

『あっ！サボも！ただいま。』

コアラの後ろからやって来たサボに声をかける。サボは手を上げてよぉ、と言った。

「そうだ、聞いてよA。
サボくんったら全然仕事してくれないの。」

『えっ、そうなの？』

「いや、してるって。
沢山ありすぎて終わんないんだよ。」

ドラゴンさんがせっかくいるのに……とぶつぶつ言ってる。よほどストレスなのだろう。

『ごめんね。後で手伝う。』

「もう。Aったら。
最近サボくんに甘いんだから。」

コアラはまたプンスカとほっぺを膨らませてサボに怒っている。

この二人といると本部に帰ってきたなという気になる。

『それよりもお願いします。これからドラゴンさんのところに行くのだけれどついていってはもらえないでしょうか。』

「大丈夫？何か変だけど。」

大丈夫じゃないと首をふる。
これから先の事を思うと震えが全身に広がる。

「頼まれなくても行くけどな。
俺とコアラも呼ばれてんだよ。ドラゴンさんに
Aが着いたら一緒に連れてこいって。」

それって死刑宣告なんじゃ。
コアラに早く行くよと言われ手を引かれ連れていかれる。

その時サボが私が買った革手袋を着けているのが見えた。

『それ、使ってくれてるんだ。』

「あぁ。Aもな。」

サボが私の着けているものを見て話す。

お揃いなのが少し嬉しい。
ここの人達に気付かれたらさんざんからかわれるだろうけど、よく見なければ同じものだとは分からないだろう。

心地いい感情に浸っているとドラゴンさんの部屋の前に立っていた。

天国から地獄へ落ちる。