革命の光 3【サボ】 (ページ33)

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出航準備ページ33

『ま、まぶしい……。』

「あっ、ごめんごめん。ふー。」

エリーは何回か深呼吸する。
すると、段々輝きが収まり元に戻っていった。

「コントロールが難しくて。感情の起伏でどうしてもこうやって変化が出てきちゃうの。」

『知ってる。能力になれていない時に多いよね。でも、エリーは戦ったとき結構使いなれてた気がしたけど？』

私は工場の上で戦ったときのことを思い出す。
かなり強くて、てこずった。

「能力には慣れてるよ。もう食べてから二年になるからね。そうじゃなくて…………。」

エリーは真っ赤になり、再びキラキラしたものが周りをふよふよ漂う。

「………あそこだと感情を出すことがあんまりなかったから。その反動で感情を表に出すと一緒に出ちゃうの。」

『へー。そういうもんなんだ。可愛い。』

思わず口にしてしまうとバカにしてるでしょと口を尖らせて抗議してきた。

「でも、これでもドラゴンさんに制御の仕方を教えてもらって上達したんだからね。」

『ドラゴンさんに教えてもらったの？
羨ましいな。私も教えてもらいたい。』

最近は全然教えてもらってない。
ガックシと肩を落とす。

サボには教えているのかな？

また、サボのことを考えてしまい頭の中から邪念を追い出す。

『とにかく、一緒に行ってくれるってことでいいのかな？明日の朝出航なんだけど。』

「えぇ？明日の朝？急いで準備しなくちゃ。
もっと速く教えてよね。」

『私だって昨日の夜聞いたんだもん。』

今にも高速移動を始めそうなエリーを引き留め、港の場所と時間、必要なものを簡単に説明する。

その作業をリオネッタとウルガとシュウにも行った。

そして一日は瞬く間にすぎ、三時間の仮眠をとり、約束の6時、10分前に港に着いた。