革命の光 3【サボ】 (ページ32)

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出航準備ページ32

「ごめん、俺もう行く。
ドラゴンさんに呼ばれてるから。」

「俺もカラスさんに呼ばれてるんだった。」

レイとサボが立ち上がるのでつられてコアラと私も立ち上がる。

「じゃあ、明日港でね。サボくんは確認したいことがあるから夜部屋に行くよ。」

「あぁ。分かった。」

コアラにとっては何でもない会話なんだろうけど私はかすかに胸の痛みを感じた。

食器を返却して食堂を出る。

頭のなかではサボとコアラのことばかり考えていた。

ずっとコンビみたいなのを組んでいたし、革命軍に入った時期も近いと聞いた。

小さい頃からあんな可愛い子と一緒にいたら特別な感情を持ったこともあるんだろうな。

火のないところに煙はたたないというしもしかしたら本気で付き合っていたかも。

今まで気にもならなかったことが気になる。

最近本当に私はおかしい。

昔はドラゴンさんに誉められることばかり考えていたというのに。

「A、やっほー！」

気づくと目の前にエリザベスがたっていた。
少々驚いたがエリザベスが笑っていることに喜びを感じる。

『エリザベス。どう？革命軍には慣れた？』

「やだ、エリーって呼んでってば。
ここは案外過ごしやすいね。いいところ。」

沢山の人と話せるのが楽しいと話してくれる。

『それは良かった。
そうだ！ちょうど頼みたいことがあったの。』

エリーは首を傾げながらどうしたの？と聞いてくる。動作にあわせてキラキラっとしたものがエリーの周囲を飛ぶ。

流石がキラキラの実の能力者。

普通に話しているだけでこれだけ目立つのか…。

『……えっともう大型任務の事は聞いてるかな？
それについてきて欲しいなと思ってね。
補佐として。』

どうかな？と聞くとエリーはますます輝きをまし、目を細めなければ直視できないほど眩しくなった。