革命の光 3【サボ】 (ページ31)

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出航準備ページ31

「……ってことでいいかな？A？」

『良くない。』

「えっ？」

『えっ？』

コアラと私は顔を見合せはてなマークを浮かべる。

レイが困ったなという顔をして、そもそもサボは目をそらしている。

『ごめんなさい。全く聞いてなかった。』

「大丈夫？体調まだ悪いんじゃない？」

体調のせいではないから手をひらひらふって大丈夫だって伝える。

コアラはまだ不安そうだったけど念押ししたら渋々もう一回説明してくれた。

明日の朝6時に出航する。

長期任務になるので必要になるであろうものを持っていくが、服などは現地調達。

少数精鋭で行くので補佐として連れていくのは数人にして欲しいとのこと。

サボはコアラが補佐なので他の部下は連れていかないそうだ。

レイはそもそも直属の部下はいないと宣った。
女だけはあれだけ引き連れているのに……。

思ったけど口には出さない。

『じゃあ私が四、五人か連れてっていい？』

「いいよ。
この前一緒に任務に連れてった子達？」

コアラが言っているのはアルヴァナ国での任務に連れていった部下達のことだろう。

『そうなんだけど。新しい子も加える予定。』

まだ全員の返事を聞いてないけど、いや誰にも聞いてないけど、たぶん大丈夫だろう。

コアラは興味津々と言った風に新しい子の話を聞いてきた。女の子なのだと伝える。

「やった！また船のなかで女子会やろうね。」

コアラは嬉しそうに笑いながら楽しみと言っている。

「俺も仲間に入れて欲しいな。」

『レイ、女子会って意味わかる？
加わりたいならイワさん見つけてホルモン射ってもらって女になってきなよ。』

「ちょっとA。言い過ぎ。」

少しだけだけど柔らかい空気が流れる。私とサボの間には以前深い谷があるけど。
こんな状態になったのは実に一年ぶりだ。
せっかく打ち解けてきた所だったのに。

でも簡単には許せない。許したくない。