波乱の組み合わせ ページ27
「おい、サボ。嫌でもやってもらうぞ？
これしか方法がないんだ。」
カンジが明らかに嫌な顔をしているサボに呆れた顔をして言う。ドラゴンさんやカラスさんも少々困った顔をする。
何かあるのだろうか？
私はサボがどういう経緯を経て革命軍に所属しているのか分からないのでどうフォローしていいか戸惑う。
「俺は別に構わない。」
いつもよりも少し低いトーンでサボが言いながらコアラの肩に手をおく。
「コアラは平気か？」
「えっ？どうして？」
「どうしてって。そりゃ……。」
サボはこちらをちらっと見て再びコアラに視線を戻す。その目はとても優しく労るような目。私の知る限り他の女の子達にも、そして私にもそんな目はした所は見たことない。
見てはいけないと思って目を反らしてしまう。
いや、見たくないと思ったのか。
「あぁ。あの事か……。もう大丈夫だよ。
心配してくれてありがとう、サボくん。」
「それならいいが……。
Aもレイも大丈夫だよな？」
サボとコアラの方を見ずにレイの方を見て頷く。
『私達は大丈夫だよね。』
「ばっちりいい情報を集めてきますよ。」
レイは私の頭に腕をおいて体重をかけてくる。
何かを察してくれているならありがたい。けど、こいつは何も考えていない可能性も高いけど。
「頼もしいな。明後日には必要なものをまとめて出港してくれ。」
はいっとドラゴンさんに大きく返事をする。
これで今日は完全にお開きなった。
各々会議室から出ていく。
無論、準備があるので眠るわけにもいかない。
誰を連れていくか非常に悩む。情報集めならリオネッタかま適任だけれど、奴 隷だった過去を持つので負担が大きいかもしれない。
もう23時を過ぎているから頼むにしても明日になる。
ならば荷物の準備か……。
何を持っていけば良いのだろうか？
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作者名：ねこなん | 作成日時：2019年12月30日 17時
