革命の光 3【サボ】 (ページ25)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:109,420 hit

波乱の組み合わせページ25

「クーパは裏社会と繋がっている。会場や島の警備は海賊連中でしょう。如何せん情報が入りにくい。何人かを先に潜入させて情報を集めることになります。」

レイが席に戻り、その後も北軍の人達が代わる代わる説明するがめぼしい情報がなかった。

とにかく誰かを派遣し、情報を集める方向でいくと決まってお開きになる。

会議室に残っているのは古参のの幹部達とその補佐、サボとコアラも留まった。

「本部と北軍だけで足りると思うか？」

隣の席に座っているサボが話しかけてきた。
その態度はもう普段通りだ。その事に一抹の怒りを感じるが、表に出さず私も普段通りに接する。

『足りないでしょ。
残り2ヶ月なのに前途多難って感じ。』

ドラゴンさんの方をちらりと見ると他の幹部の人達と深く話し合っていた。
話しかけられる雰囲気ではない。

「情報が入手しにくいってのが辛いよな。
警備の数、強度とかも未知数だし。
逃走経路がはっきりしないとスムーズに奴隷を連れ出せないぞ。最悪戦争が……。」

『それをどうにか調べるのがレイの仕事でしょ。北軍軍隊長補佐。』

レイは無理無理と首を横にふった。
サボとコアラと私はため息をつく。

全員の顔に疲れが見える。
長時間の会議は集中力を試されるからな。

「海軍が関わっていないのが幸いかな？」

コアラが首を傾げながら重くなった空気を変えるべく話し出す。

「貴族のやりたい放題になってるかもな。
そうだと逆に面倒くさいことになる……。」

『誰を送るかだよね。臨機応変に対応できて、どんな場面を見ても冷静でいら、れ、る……。
ドラゴンさん……？』

いつのまにかドラゴンさんがさっきまで話していた幹部達を引き連れて私達の方に近づいて来ていた。

私達は全員席から立ち上がる。