革命の光 3【サボ】 (ページ24)

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幹部会議2 ページ24

『皆さん、席に着いてください。
会議を始めます。』

先程まで騒がしかったが、すぐに静まり、ある人は席に座り、ある人は壁際に立つ。

ドラゴンさんが立ち上がり話し始める。

「これから皆には北の海にあるニーヴァウェストという島で2ヶ月後に開催される大型のヒューマンオークションに潜入し、破壊してもらう。詳しい内容は……。」

ドラゴンさんが座り、代わりにレイが立ち上がり前のスクリーンまで移動して説明し始める。

「アシュリ・クーパという貴族が主催する極秘のオークションです。クーパに招かれる者のみが参加できる。と言っても参加する貴族は確認している限り三千人ほどですが……。」

私は話が途切れたタイミングで手を上げる。
レイは何だよという表情でこちらを見てくる。
真面目な姿を鼻で笑ってやる。

『極秘ってことは海軍にも？それと売られる奴隷の人数って分かりますか？』

「海軍は関知していない。奴隷の人数は把握していないが招かれる貴族の人数をかんがみると、やはり千単位だと思っています。」

千単位というワードに空気がざわつく。
これだけの人数を解放するとなるとかなりの人員を導入しなければならない。また船も必要だ。

はたして本部と北軍だけで足りるのだろうか？

再び質問をしたいけれど、レイが話をさせろと咳払いをする。再び会議室が静まりかえる。

アシュリ・クーパと言えばサボと出会った時の大型任務の際、ヒューマンオークションを開催していた男だ。あのときは出し抜かれてしまったが今回は失敗は許されない。

こんなにギクシャクしている状況で上手く連携が取れるだろうか？

呑気にあくびをしているサボを見て思わずにはいられなかった。