革命の光 3【サボ】 (ページ21)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:109,421 hit

幹部会議2 ページ21

「んで、何があったんだよ？そんなに動揺するってことは押し倒されたか？」

実際には引っ張られたとはいえ私が押し倒してしまったのだが。そんな事を言えるわけもない。

周りに誰もいないことを確認し、周りに聞こえないように私はレイに顔を近づけて話す。

『仮にも元彼でしょ？
そういうの聞いてなんとも思わないわけ？』

「だって今は何とも思わないし。付き合ってた頃も子供をあやすような感じだったし。
Aだってそうだったろ？」

『私はちゃんと好きでした。』

子供をあやすというワードにカチンとくる。
レイは少し驚いたように目を見開いてから
いつも通り胡散臭い笑顔を浮かべる。

「知らなかったな。
てっきり遊ばれているもんかと………。

もちろん俺も好きだったよ。」

『そうですか。』

他の女の子なら確実に落とす告白を軽く流す。この人は恋愛詐欺師の方が向いていると思う。

レイは私の髪をつまんだりいじくり始めた。

「今はコアラちゃんが良いと思ってるんだけど、どう思う？」

『胸おっきいもんね。』

自分のものをを見てため息をつく。

『やっぱり男の人はおっきい方がいいの？』

「いや、そう言うわけでも……。
Aくらいでも別にいいと……。」

「何の話をしてるの？」

コアラがいきなり会話に入ってくる。
私とレイは顔を素早く放す。

まずい。どこから聞かれてた？
とりあえず何か言わないと。

『あっ、や、えーと、身長？そう身長。』

「そうそう。大きい方がいいよな。」

あははと笑って誤魔化す。
コアラも身長のことかと納得してくれた。

「やっぱり仲良いねAとレイくん。
サボくんもそう思わない？」

コアラが後ろにいるサボに話しかける。

本当にまずい。一体いつからいたんだ。