革命の光 3【サボ】 (ページ20)

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幹部会議2 ページ20

『それにしても、良い能力だよね。』

「私の能力のことか。」

縦に首をふる。空を飛べるし、応用力あるし、何よりカラスさんのカラス可愛いし。

「Aも欲しい悪魔の実があるなら言えばいい。望みのもので無くても悪魔の実自体ならすぐに手に入るだろう。」

『欲しい悪魔の実ね。手に入っても食べないな。強くなったとしても、決定的な弱点が出来るのは嫌だし。』

「Aの世代は能力者が少ない。軍隊長の立場から言えば増えて欲しいのだかな。」

確かに能力者になることで格段に強くなることができる。しかし食べた実の能力を使いこなせるかは別問題だしな。ハイリスクハイリターンはギャンブルみたいでやだ。

「確かに少ないな能力者。」

『レイ。盗み聞きしてたの？』

突然レイが話に加わってくる。向こうの方で残念がる女の子達の声が聞こえてくる。

「だって俺はカラスさんの補佐だもん。」

『カラスさん。この人役に立ってますか？
女の子をたらしこんでいるだけじゃない？』

「そういう時もあるが、なかなか……」

こちらにドヤ顔をしてくるので無視する。カラスさんに会釈をして離れて自分の席に座ろうと歩き出す。無論レイが付いてくる。

「なんかいつもより怒ってない？せっかく俺が気をきかせて二人っきりにしてあげたのに。」

やっぱりこいつなんか考えてたな。
ウインクしてきたから絶対にそうだと思った。自分の席に座って隣の席に座ったきたレイを思いっきり睨み付ける。

「まじでなんかあったんだ。何があったの？
お兄様に教えてごらん。」

『誰がお兄様だ。たったの二歳違いじゃん。』

「あっ、サボだ。」

動揺して顎をのせていた手を滑らせ机に打ち付け大きな音がなる。

「嘘だよ嘘。」

大笑いしながら言われる。まんまと引っ掛かった。最近はどうも気が緩んでいけない。