革命の光 3【サボ】 (ページ17)

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二人っきりの部屋ページ17

どうしよう。

サボがさっきから俯いて微動だにしないんだけど。

幹部会議まで時間があるとはいえもしも体調が悪いのであれば医務室につれていかなければ。

いや、いきなり歩かせるのは問題か。

私のベッドで寝かせる？

それもそれで問題な気がする。

とにかくサボの状態を聞くべく、サボの座っている所に近づく。

『サボ？どうしたの？たいうおっ………』

私はサボに腕を引かれて体勢を崩す。

勢いが付きすぎて端から見ると私がサボを押し倒しているように見える体勢になってしまった。

『あうあ。え、や、うん？』

意味のない言葉が口からでてくる。
金縛りにあったように体が動かない

サボが私の頬に手をそっと当てる。
体が熱い。どうしよう。どうなるんだろ。

『は、あの、さ、サボ？』

鼻先がくっつくかくっつかないかのそんな距離。近すぎて息が出来ない。

「Aはレイとどこまで……」

『えっ？』

「だから、レイとどのくらいまで……」

聞いてくるサボの真意を図りかねて悩む。

『それは恋人としてということ？』

サボが小さく頷く。

『えーと。それは付き合っておりましたので、それは一通りのことは……。』

私は仲間になんて話をしているんだ。

永遠とも思われる時間が過ぎてサボが私を支えながら起き上がる。

なんて腹筋と体幹なんだと必死に逃避に励む。

むしろこうやって女の子を落としているのかという思考ループにも陥った。