革命の光 3【サボ】 (ページ16)

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再会と口止めページ16

『会ったときから怪しいと思ってたけど、まさかカラスさんの補佐だったとは。』

「あのときはまだ補佐じゃなかったけどな。あれで出世したんだよ。まぁ、俺はAが幹部だったのを知って……。」

『うそっ！知ってたの？』

これには本当に驚いた。
レイは知ってるそぶりを見せなかったのに。

「いや、分かるだろ流石にさ。
自分の所属している所の上司なんだから。
何してるんだろうとは思ったけどね。」

サボと私は同時に苦々しい表情をする。
サボも同じような経験があるのだろうか？

それにしても落ち込む。私はレイのことについて何にも知らなかったのに、レイは私の事を知って、あんなことやこんなことを……。

『やっぱ殺したい。』

「A殺すのはちょっと。
傷つく気持ちはわかるけどね。」

コアラが優しく頭を撫でてくれる。
これが一歳年上の包容力か。

私達を見つめてレイはニヤニヤ気持ち悪い笑みを浮かべる。

『何？気持ち悪いから見ないで。』

「A全然成長してないなって。」

レイの目線をたどる。
何を見ているかすぐ分かった。

『今すぐ出てけ！変態野郎！後誰にも言わないでね！付き合ってた事。人生の汚点だから。』

「分かってるよ。口が滑るかもしれないけどな。そうだ、コアラちゃん。
本部のなかを案内してくれないか？」

コアラの返事を聞く前に部屋から出ていく。

扉を閉める前にこちらにウインクしてたけど何なのだろうか。

私は思いに耽っているサボの空のカップに紅茶を注ぐ。

意識がどこかに行ってるとはいえ、サボと部屋にいると思うととても緊張してきた。