革命の光 3【サボ】 (ページ15)

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再会と口止めページ15

チョコレートと食堂から持ってきたシフォンケーキ、４つの紅茶が入ったコップを用意して三人の所へ戻る。

「………って感じで、一緒に戦って革命を起こしたんだよ。」

「そうして二人の愛が深まったんだね。」

レイとコアラは楽しそうに話している。

思い詰めた感じのサボの前にチョコレートとシフォンケーキと紅茶をおくとようやく笑顔になった。
サボが笑顔になると私も不思議と笑顔になる。

「こんなにラブラブなのにどうして別れちゃったの？」

無垢な子供のようにコアラが私に聞いてくる。

私はレイと付き合っていた頃を思い出す。

最初に出会った頃は本当にかっこ良かった。色々弱っていた私を慰めてくれて、憧れの気持ちがあったし、好きだったかと聞かれればそうだろう。

一緒に戦って革命を起こして距離が近づき付き合った、半年間。彼に身を委ね、色々な事を知っていく度に、この人が誰にでも優しくすることが分かって、一気に冷めた。

挙げ句、別れてからも付き合っていたことは事実なので女に逆恨みされて後ろから刺されそうになった。

だから徹底的に距離をおいた。

全てを話すと二人ともかなり引いているようだった。レイは大笑いしているが。

『だから、コアラ。この人にときめいちゃ駄目だよ。誰にでもそうなんだから。』

「誰にでもそうってわけじゃないんだけどね。」

レイは苦笑しながら言う。
そのレイの首を腕で締め上げる。

『やっぱり革命軍だったんだね。あの頃は素性なんか全然教えてくれなかった！』

「ギブ、ギブ。死にそ。
Aだって話さなかったろ。
お互い様だって。」

ムカつくので10秒くらいは本気の力で締めた。