革命の光 3【サボ】 (ページ13)

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再会と口止めページ13

Sabo side

ドラゴンさんから出ていけと合図されたので楽しそうに話しているコアラとレイの話を止め、Aを見るともうすでに扉から外に出ていた。

廊下を猛スピードで歩くAの後を追いかけ声をかける。

「A大丈夫か？
顔色が、ははっ、悪そうだけど。」

『何で笑うの。』

「Aもこういうので悩むんだなって。
少し意外だったから。」

昔の冷たい姿からは想像も出来ない。
普通の女の子みたいで何だか笑える。

でも、心の隅がざわついているのは何でなんだろうか？

『良い思い出もあるにはあるけど、嫌な思い出の方が大きいし。それになにより……

サボには知られたくなかった。』

Aは俺の顔を見ながらそう言ってくる。
それってどういう………

「俺は良い思い出しか無いけど。」

疑問を口に出す前にレイが追い付いてAに話しかける。

『何でついてくんのよ。近寄んないで。』

「えっ？いいの？そんなこと言って。
シェリーから手紙を預かってんだけど。」

また俺のAについて知らない事が増える。

レイは俺が知らないAを知っている。

レイはAの部屋に行きたいとかなり近い距離で話している。

付き合っていたのだから当たり前の事ばかりなのにそれが無性に嫌だった。

Aの舌打ちで我にかえる。

『いいわ。その代わりサボとコアラも一緒に来てくれるなら。二人っきりでいたら何が起こるか分かんないし。』

「何が起こるの？」

『私があんたのこと殺しちゃうかもでしょ。』

Aの答えを聞いてレイはさっきよりも更に大きく笑っている。

「私達はいいよね、サボくん？
いろいろ聞きたいし。」

コアラはねっ？と同意を求めてくる。

確かに知りたい気持ちがある。

俺はAを見て頷いた。

「まぁ、会議の時間までなら。」

俺達はAの部屋に向かった。