革命の光 3【サボ】 (ページ29)

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出航準備ページ29

素早く起き上がり食堂に急いで行く。

革命軍の兵士達ははいつもよりもあわただしく動いていた。大型任務の事が伝わったのだろう。今現在遂行中の任務を出来るだけ速く終わらせ大型任務に加わってもらう。

廊下でもパタパタと走って移動している者が多かった。

食堂の中に人はいるもののいつもよりも少ないように感じる。私が寝坊をしてしまったせいかもしれない。

「おはよう、A」

その声を聞いて肩がぴくんと小さく動く。
小さい反応だったので意識したことは多分ばれていないはず……。

声をかけてきた張本人のサボはさっさと私を通り越して歩いていってしまう。

私は慌ててサボのあとを追いかける。

サボは歩きながらあくびを何回も噛み締めて我慢している。

『もしかしてずっと仕事してたの？』

「いや、色々考えて眠れなかった。」

追い付いて隣に立ってサボの顔を見ると目の下に大きな隈が出来ていた。余程大きな考え事をしていたのだろう。一瞬コアラの顔がよぎり聞いてみたくなった。

『考え事ってさコアラのこと？』

「えっ？」

『昨日気にしてたでしょ。
だからコアラの事かなぁって。』

サボは私から一瞬目を反らし空を仰ぎ見て再びこちらを向いた。

「それもあるけど……。」

『別に何を考えていたの？任務のこと？
私も昨日考えようと思ってたんだけど寝ちゃった。誰を連れていけばいいと思う？』

サボはそうだな……と言いながら、相談に乗ってくれる。

私はサンドイッチを選びどの席に座ろうか迷って見回すとサボが突っ立っているので横に並ぶ。

『どうしたの？座ろうよ。』

「あー。そうだな。」

サボは気まずそうに返事をする。

視線の先を見るとレイとコアラが楽しそうに話していた。