昼休みとお昼ご飯 ページ5
思わず大きな声で叫んでしまい、周りの視線が刺さる。私はすみませんでしたと頭を下げて静かに席に座る。
クラスメイトはまたこいつかという微笑を浮かべて再びそれぞれの事をし始めた。
「うふふ。また注目されちゃったわね。」
「毎日どれだけやらかせば気がすむの？」
「ナミさん、ロビンさん。Aってもうそんなに変なことしてるの？」
ロビンさん、ナミ、コアラが勝手に話していく。駄目だ。いつものやんわりフォローしてくれるビビ嬢がいらっしゃらない。
ちなみに私とナミは同じクラスのC組で、ロビンさんとコアラがF組、ビビはA組だ。この学園はA〜I組まである比較的大きい学校だ。
私もまだ話したことも見たこともない生徒がいる。
一年生のときは私とコアラが同じ組で、ナミ、ロビンさん、ビビ嬢が同じ組だった。
ナミとは話したこともなかったが、始業式に私が席を思いっきり間違えたことを指摘してくれたことで仲良くなった。友達が全然いなかったのでありがたかったが、扱いが少し酷いのではないだろうか？
とりあえず、私はその会話を潔く静かに聞くことにした。
「凄まじいわよ。
まだ始まってから三週間しかたってないのに教室で転ぶこと４回、廊下で６回。
科学の実験で液体をぶちまたり、教科書にお茶こぼしてグショグショにしたわね。
まだ寒いのにジャージ忘れて半袖で体育したり、挙げ句、運動靴持ってくるの忘れてローファーで外周走ってたわ。
あと、提出期限が来月のレポートを一日で完成させて持ってきたりね。」
「酷すぎるよ。」
『最後のは良いやつじゃん！』
コアラはボールを追いかけて茂みに突っ込んだ犬を哀れむ目を向けてくる。
ロビンさんはうふふと微笑を浮かべて、
ナミは言わずもがな。
味方はいないらしい。分かってたさ。
「後はあれね。」
「まだあるの？」
「運が悪かったら死んでたわ。
そうよね？A」
ナミが意味深な目をする。
案外勘が鋭くて困るよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)はるか(プロフ) - 最近読みました！設定が面白いと思って読んでいます!!ワンピースの学パロっていうのがもう、最高です！！良かったら、続きも書いて頂きたいです！ずっと楽しみに待ってます！他の作品もこれから見ようと思います！応援してます。 (2021年8月31日 19時) (
レス) id: 8a3e89d9ed (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 革命の光も今のところ全て読みました！ねこなんさんのお話読んでたら止まらなくなります！！これからも頑張ってください応援してます！！！ (2020年7月14日 16時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - 長州藩士さん» こちらの作品まで読んで頂けて感謝感激です。応援のお言葉を支えに頑張れます！ありがとうございます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 5d3f715724 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - 影夜 樹さん» 私的な趣味で申し訳ないです笑。でも、興味を持っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 5d3f715724 (このIDを非表示/違反報告)
長州藩士(プロフ) - ねこなんさんの作品好きすぎます！！！もえしにます！！！毎回楽しみにしてます！！！ (2020年6月2日 11時) (レス) id: eb0416e90c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねこなん | 作成日時：2020年5月14日 15時
