準備期間と噂の彼女 ページ22
「あの、初めまして。私はシエナって言います。ここにサボ……くん来ませんでしたか？」
うっわ。おもいっきりめんどくさいことに巻き込まれたのかもしれない。取り敢えず、当たり障りのない言葉を言わなければ。
『サボくん、と言う方ですか？あの金髪の？
ここにはさっき来たんですけど、誰もいませんでしたね。』
「そうですか……」
そういうなりシエナさんは私の顔をじっと見つめてくる。私の顔に何かついているのかな、あんことか、さっき食べたし。それならまだ良い。でも嫌な予感が頭をよぎる。
「私はサボの今の彼女です。
覚えておいて下さい。」
それだけ言うとシエナは教室から出ていった。見た目のわりに随分ときつい性格のように感じられた。
最後に敵意を向けられたような気がしたが気のせいだろうか。
私は再び窓から顔を出し、教室から見えないようにベランダに座っている男に声を掛けた。
『シエナさんは貴方の事を探しているみたいですよ。サボさん？』
苦虫を噛み潰したようにサボは顔を歪めた。
毎度毎度このような事があって飽きないのだろうか？
「Aさん。
誤魔化してくれてありがとう……ゴザイマス。
正直まいってたもので助かった……リマシタ。」
ため息がでる。4月の中旬辺りに付き合い始めた筈だから一ヶ月ほどしか過ぎてない筈。
『……いつか背中から刺されますよ。』
「分かってる……マス。って無理だ。
誰もいないから普通に話していいか？」
ものの数分で敬語を諦めたらしい。
先生とはどのように話しているのか。
『人の恋愛に立ち入りたくないけど、最近は特に酷くない？月替わりになってるよ？』
「しようと思ってしてる訳じゃないけど
なんか一ヶ月たつとめんどくさくなってさ。
重くなってくんだよなどいつも。」
『贅沢な悩みだね。
私もそんな風なこと言ってみたいよ。』
「Aは絶対にそんな事言わねーよ。
優しいからどんな奴でもきっと続くさ。」
他の人ではダメなんだけどね。
別れるんだったら私と付き合って欲しい。
本当はそう言いたかったけど、
サボは受け入れてくれないと思ったから。
もし付き合えたとしても、他の子より私は特別だと思っている自分がいることを見透かされるような気がする。
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(名前)はるか(プロフ) - 最近読みました！設定が面白いと思って読んでいます!!ワンピースの学パロっていうのがもう、最高です！！良かったら、続きも書いて頂きたいです！ずっと楽しみに待ってます！他の作品もこれから見ようと思います！応援してます。 (2021年8月31日 19時) (
レス) id: 8a3e89d9ed (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 革命の光も今のところ全て読みました！ねこなんさんのお話読んでたら止まらなくなります！！これからも頑張ってください応援してます！！！ (2020年7月14日 16時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - 長州藩士さん» こちらの作品まで読んで頂けて感謝感激です。応援のお言葉を支えに頑張れます！ありがとうございます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 5d3f715724 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - 影夜 樹さん» 私的な趣味で申し訳ないです笑。でも、興味を持っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 5d3f715724 (このIDを非表示/違反報告)
長州藩士(プロフ) - ねこなんさんの作品好きすぎます！！！もえしにます！！！毎回楽しみにしてます！！！ (2020年6月2日 11時) (レス) id: eb0416e90c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこなん | 作成日時：2020年5月14日 15時
