準備期間と噂の彼女 ページ21
使用時間の限界が迫り調理室を飲食店を担当のクラスに開け渡さなければいけなかったので、試作品は去年のラッピングのあまりを使って持ち帰ることになった。
リオネッタが何故か売り出しもののように可愛くデコレーションしてくれたのと単純に一人では食べきれないので最初に会った友達に渡そうと思った。
おそらくオリジナルスイーツはサンドクッキー(仮)が通るだろう。
クラスの手伝いに戻るのだが、調理室は教室がある棟から離れた場所にあり、二階と三回の連絡通路を通らなければたどり着けない。
さっきのから教室から離れているこの棟でも人々の走る音や、話し声や、何かがぶつかる音など聞こえてくるためうんざりし、一仕事終えた疲れで今教室に戻りたくない。
渋々、廊下を歩いていると誰もいない空き教室から微かな風を感じた。暑くなってきたこの時期には嬉しい風だ。
もっと味わいたくて誰もいない空き教室に入ると窓が一つ空いてるのが見えた。
近付いて窓から外に顔を出す。
涼しい風が気持ちよく、落ち着いた気持ちにさせてくれる。
ふと、違和感に気付いて自分の顔を横に動かす、つまりベランダの下を見る。
思わず声が出た。
すると図ったように教室の扉が開く音がする。窓から乗り出していた体をもとに戻す。
教室に入ってきたのは恐らく二年生であろう小さな可愛らしい女の子だった。
私は咄嗟のことで何を言って良いか分からず、相手の反応を待つ。その女の子も空き教室に人がいて驚いたのか私の顔を凝視する。
それも穴が空くくらい。
私も必然的に顔をみる形となってしまっているのだが、その女の子の目元が少し腫れていて今まで泣いていたのかもしれない。
『あの、大丈夫ですか？』
ずっと黙っているので私から声を掛けてみる。
その女の子は一瞬俯き、もう一度顔を上げて笑顔を見せた。
「はい。大丈夫ですよ。」
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(名前)はるか(プロフ) - 最近読みました！設定が面白いと思って読んでいます!!ワンピースの学パロっていうのがもう、最高です！！良かったら、続きも書いて頂きたいです！ずっと楽しみに待ってます！他の作品もこれから見ようと思います！応援してます。 (2021年8月31日 19時) (
レス) id: 8a3e89d9ed (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 革命の光も今のところ全て読みました！ねこなんさんのお話読んでたら止まらなくなります！！これからも頑張ってください応援してます！！！ (2020年7月14日 16時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - 長州藩士さん» こちらの作品まで読んで頂けて感謝感激です。応援のお言葉を支えに頑張れます！ありがとうございます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 5d3f715724 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - 影夜 樹さん» 私的な趣味で申し訳ないです笑。でも、興味を持っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 5d3f715724 (このIDを非表示/違反報告)
長州藩士(プロフ) - ねこなんさんの作品好きすぎます！！！もえしにます！！！毎回楽しみにしてます！！！ (2020年6月2日 11時) (レス) id: eb0416e90c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこなん | 作成日時：2020年5月14日 15時
