準備期間と部活動 ページ19
「アンタには聞いてない、サンジ………さん。」
これまた語尾にハートがつきそうなプリンちゃん。隠れたところで目がハートになっていることを知らない人などいるのだろうか？
「もぉ、馬鹿なことしてないで、先輩方ちゃっちゃと決めちゃいましょうよ。時間なんてあっても足りないんですから。」
リオネッタという少女が焼けたパウンドケーキを正方形の一口サイズに切って私達のところに持ってきた。
この一年生のリオネッタは、二年生の輪のなかにずかずか遠慮なく入ってくる。
というか、今日は二年生だけで集まって方針を決めようというはずだったのになぜいるのだ。
聞いてみるとお腹が空いたからというなんともリオネッタらしいものだった。エプロンも用意していたところから見ると最初から参加するつもりだったのだろう。
私達は紅茶とココアと抹茶の三種類を食べながら好評を言い合う。
「３つ一緒に食べると紅茶のインパクトが無いわね。フルーツをいれるべきかしら？」
「夏だからさっぱりレモンを使うってのはどうだ？俺はココア味が気になるなぁ。
予想通りの味過ぎて去年と対して変わらない。せっかく二年生にチャンスが回ってきたんだ。手は抜きたくない。」
調理部では三年生はクラスの出展で忙しいし、一年生も馴れていないので、文化祭のメインは二年生だ。実は去年も一年生は一年生でお菓子を出したかったけれども、先輩には勝てなかった。サンジくんはそういうことを言いたいのだろう。
『紅茶をさっぱりにするなら、ココアじゃなくて、もうどっしりふんだんにチョコレートを入れるってのはどう？』
「罪深いよね。重いパウンドケーキって。
でも予算内に収まるかしら。」
『そこは任せといて。昔母さんが馴染みにしていたお店に問い合わせてみる。使えるものは使わないとね！』
「じゃあ、Aはチョコレートの件をよろしくね。私もバターをもっと安く買えるようにママに頼んでみるわ。」
プリンちゃんは手をぎゅっと握りしめ気合いをいれて見せた。
プリンちゃんのお母さんとお父さんは有名なパティシエでトットランドってお店を持っているんだけど、母さんにつれられて一度味わったあのお店の味は忘れられない。
そしてプリンちゃんも相当な腕前だ。
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(名前)はるか(プロフ) - 最近読みました！設定が面白いと思って読んでいます!!ワンピースの学パロっていうのがもう、最高です！！良かったら、続きも書いて頂きたいです！ずっと楽しみに待ってます！他の作品もこれから見ようと思います！応援してます。 (2021年8月31日 19時) (
レス) id: 8a3e89d9ed (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 革命の光も今のところ全て読みました！ねこなんさんのお話読んでたら止まらなくなります！！これからも頑張ってください応援してます！！！ (2020年7月14日 16時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - 長州藩士さん» こちらの作品まで読んで頂けて感謝感激です。応援のお言葉を支えに頑張れます！ありがとうございます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 5d3f715724 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - 影夜 樹さん» 私的な趣味で申し訳ないです笑。でも、興味を持っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 5d3f715724 (このIDを非表示/違反報告)
長州藩士(プロフ) - ねこなんさんの作品好きすぎます！！！もえしにます！！！毎回楽しみにしてます！！！ (2020年6月2日 11時) (レス) id: eb0416e90c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこなん | 作成日時：2020年5月14日 15時
