44話 隠したい汚点 ページ46
ホテルに戻ろうと屋根づたいに走る。
「A聞いてもいいか？」
『ダメって言ったら？』
「子どもみたいに言わないでくれよ。」
『ごめん。いいよ。大体予想はついてる。』
マントを風になびかせながら走る。
隣を走るサボを見る。
「ユグノリアって？聞いたことのない国だ。」
やっぱりなー。
あのバカキョウがしゃべったから。
まだドラゴンさんや限られた人にしか言ってないのに。
『最近できた国だよ。
というか生まれ変わった国って言うべきか。
私やキョウはその国の革命に参加し出会ったんだよ。』
「2年前にいなくなった時に？」
頷く。
変わらない状況に嫌気がさした。
弱い自分が、強くなれない自分が嫌いで、
そんな時にあの人に出会えたのは幸運だった。
「レイ様って？
キョウは元カレって言おうとしてたけど？」
『誰の人生にも隠したい汚点ってあるでしょ。
私にもいっぱい有るけど、その内の一つだよ。』
特に気にしてない。
自分が持ってないものを持っている人にときめくっていうあれ。
「本当なんだ。そりゃAにも一人や二人いると思ってたけどさ。」
ホテルのバルコニーから部屋に入る。
『当たり前でしょ。
私のそういう話を聞いたんだから、サボの話も聞きたいね。』
「それは絶対やだ。」
『なら今日はベッドで一緒に寝よ。
あと4時間なら眠れる。』
どうせ明日はきっと眠れない。
「わかったよ。」
サボはうんざりした顔で言った。
『私と寝ると大体の人は喜ぶのに。』
サボが睨んでくる。ふざけすぎたか。
ベッドに倒れこむとすぐに睡魔が襲ってきた。
抗えなくてそっと目を閉じる。
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ニコたん(プロフ) - はい！これからも応援しています！ (2019年8月18日 19時) (
レス) id: b2c8fd21b6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - ニコたんさん» そうです！ちょっと参考にさせてもらいました！読んでいただきありがとうございます！ (2019年8月18日 19時) (レス) id: 9cb60c2267 (このIDを非表示/違反報告)
ニコたん(プロフ) - 文中にイノシシと戦ってるみたいだとか、転がし祭とか書いてあったんで炭治郎が言ってました。りだ (2019年8月18日 17時) (レス) id: b2c8fd21b6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - ニコたんさん» 凄いです！読んでます！どうして分かりましたか？ (2019年8月18日 13時) (レス) id: 9cb60c2267 (このIDを非表示/違反報告)
ニコたん(プロフ) - もしかしてですけど、鬼滅の刃見てます？ (2019年8月18日 11時) (レス) id: b2c8fd21b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこなん | 作成日時：2019年8月14日 7時
