幼馴染は元A組4 (ページ36)

今日:16 hit、昨日:7 hit、合計:9,405 hit

死神の時間by烏間&イリーナページ36

烏間は次々と色々なトラップを攻略し、遂に死神が烏間の目の前に現れる

烏『…まるでトラップの見本市だった。多彩なもんだな』

『人殺しの技術を身に付けたからね。使いたくなるのが殺し屋の性さ』

死神が指をパチンと鳴らすと弾丸が烏間の頬を掠める

『ちゃんと当てなよ。イリーナ』

イ『ごめんね。次はちゃんと当てるわ』

イリーナは烏間に銃口を向けており、烏間もイリーナに銃口を向けて忠告する

烏『……死ぬぞ。イリーナ』

イ『死ぬなんて覚悟の上よ。死神は分かってくれた。「僕とお前は同じだ」…って』

『そうだね。テロが絶えない貧困のスラムに生まれ、命なんてすぐ消えるあやふやな世界。イリーナなら気持ちを分かってくれる。たとえ……』

死神はパッドの操作をし、天井全てを落として瓦礫で閉じ込めた

『僕が君を捨て石に使おうとね』

烏『ぐ…天井全てを落とすとは……』

『恐らく君やタコ単独だったら抜けただろう。彼女は…そんな怪物を惑わす為だけに雇った』

イリーナは瓦礫の下敷きになり、瓦礫には血が滲んでいた

『可愛らしい位迷ってたよね彼女。かつての仲間を巻き込んでいいものか。その迷いは伝染し、君も彼女を攻撃するべきか迷った。これで当分追ってこれまい』

烏『くっ……』

烏間のスマホから『大丈夫ですか!?イリーナ先生も!!』…とタコの声が聞こえる。

烏『……俺はいいがあいつは瓦礫の下敷きだ』

『『!!』』

烏間は『構っている暇は無い』といいながら瓦礫をどかす。だが倉橋は大きな声で『だめ!!』と言う

倉橋『どうして助けないの!!プロだとかどーでもいいよ!!ビッチ先生まだ二十歳なんだよ!?』

矢田『うん。経験豊富な大人なのにちょいちょい私達より子供っぽいよね』

二人がそう言うとAは立ち上がり、小さな声で言う

A「……私が指示を間違えたせいで捕まったけど…これだけは正しいと思う。イリーナ先生は…安心の無い環境で育ったから大人になる途中で…大人になる欠片をいくつか拾い忘れたんだよ」

矢田『助けてあげて烏間先生。生徒が間違えた時も許してくれるように…ビッチ先生の事も』

___

烏間は瓦礫をどかし、『さっさと出てこい。重いもんは背負ってやる』と言う

__操作室

『(水を流す前に標的の様子を確認したら……どういう事だ？)』

死神はパッドを見て驚く

『全員逃げただと!?』