幼馴染は元A組4 (ページ33)

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「死神」の時間byE組ページ33

__A班

A「不意打ちで襲ってくる可能性が高いからそれを躱してスタンガンで襲いこもう…！」

皆がスタンガンを持ち、警戒していると堂々と正面から死神はこちらに向かってくる

茅野『何で…堂々と正面から……？』

死神のあの花屋の面影はもうどこにも無い。雰囲気すら自在に操る技術を持っていた

吉田『ノコノコ出やがって！』

吉田と村松が襲いかかるが一瞬で鳩尾を叩かれて二人は倒れる

『一番最初に磨いたのは正面戦闘だった。世界一の殺し屋を志すなら…必須の技術だ』

死神は磯貝と前原の間を通り抜けて茅野に近付き、鳩尾を蹴るとバキバキと音がなる

茅野『あっ…が……』

『折れちゃったか。女子は流石に脆いな』

死神の速さは烏間を上回り、茅野に近付いたのは見えなかった。茅野が倒れると渚は目を見開く

渚『どいて皆！僕が殺る』

A「渚君……」

渚の右手には本物のナイフ、左のポケットにはスタンガン。どうやら夏休みに鷹岡に使った猫だましをするようだ

茅野はお腹を押さえているが大丈夫そうだ。さっきのバキバキ音は体育着の防御機能が作動した音だった

渚は怒気で殺気を隠しながら死神にゆっくりと近付く。渚が死神に猫だましをする距離あと少しで死神が手をパンッと叩いた

『『な……！』』

渚は衝撃で動けず立っていると死神は笑い、姿を消した瞬間皆が地面に倒れ込む

A「皆!!」

渚まで倒れ、残ったのはAだけだ。Aは死神を見て諦めながら呟く

A「B班、C班…気を付けてね…？」

Aはそう言って死神の蹴りを喰らって地面に倒れ込んだ