幼馴染は元A組3 (ページ46)

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企みの時間by浅野学秀&夢主ページ46

A「…浅野君」

浅野『あぁ、Aか。何の用だ？』

浅野が理事長室から出た後、Aは睨みながら浅野に話し掛ける

浅野『またA組に戻らないか？うちはいつでも大歓迎さ』

A「戻る訳ない。……竹林君と理事長は何を話してたの？」

Aは浅野の言葉を無視して、冷たい声でそう言う

浅野『明日の全校集会のスピーチの話だ。それがどうかしたか？』

A「何か企んでるよね。竹林君に変な事でも吹き込んだ？」

浅野『そんなに彼を連れ戻したいのか…それなら交換条件はどうだ？』

浅野の言葉にAは不信そうにする

A「…何？」

浅野『彼をE組に戻す代わりに…またAがA組に戻るんだ』

A「……」

Aは一瞬、眉をひそめて浅野をもう一度睨む

A「私がA組に戻ったら本当に竹林君をE組に…戻してくれるの？」

浅野『約束する。君が断ったら…彼はA組のままだ。どうするんだ？』

Aは少し迷ったが、ため息をついて返事をする

A「…それ以外方法は無さそうだから……A組に戻る」

浅野『うん。やっぱりAの判断は正しいな。ようこそA組へ』

浅野は笑い、後ろにはぐるぐると巻くムカデが見えてた

浅野『君は何も言わずに我慢して、いいなりになればいいんだ』

A「我慢……いいなり……」

Aは目を瞑ってそう言い、浅野が去った後に小さな声で言う

A「私は…ずっとこのまま……」