幼馴染は元A組3 (ページ38)

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幼馴染みの時間by前原陽斗&夢主ページ38

A「陽斗ー！(ギュッ」

Aは前原の方へ行き、勢いよく抱きつく

前原『うおっ！急に抱きついてどうしたんだ？』

A「だ…だって……ウイルスで陽斗が死んじゃうかと思って…!!」

前原『だから言っただろ？そう簡単には死なないって』

前原はAを宥めて頭を撫でる

A「…心配した……」

前原『…それは俺も。Aが刺されたって聞いて凄く焦ったんだからな……』

前原はAの頭を撫でていたが手が震えて声は涙声になっていた

A「陽斗……？」

前原『俺、Aが消えちゃうかもしれないって思ってさ……不安だった。もう無茶はしないでくれよ……』

前原は眉を下げ、少し泣いてそう言う

A「うん…ごめんなさい……」

前原『よかった…本当によかった……』

__感謝の時間&自責by潮田渚&夢主

A「…渚君」

渚『Aちゃん！傷は大丈夫？』

A「大丈夫！…皆から聞いたんだけど……渚君が鷹岡を倒したんだよね？」

Aはそう聞き、渚は『あ…うん……』と少し照れくさそうにする

A「…本当にありがとう……！」

Aは頭を下げて感謝し、渚は困惑する

A「鷹岡に蹴られて…しかもまで土下座して……皆に…私まで助けてくれてありがとう!!」

渚『ぼ…僕は何も……』

A「…私、刺されて役に立たなかったし……何も出来なかった。なんにも変わってないし成長してない」

Aは唇を噛んでそう言う

A「…こんな私が業君に偉そうに説教なんて馬鹿だよ。私は……どうしようもない人間」

Aは苦笑し、自分の手をきゅっと握る

A「ありがとう、渚君」

Aはそう言い、手を振ってホテルに戻った