幼馴染は元A組3 (ページ3)

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水泳の時間ページ3

A「ところで…魚キングは水に入らないの？」

Aがタコにそう言い魚キング(殺せんせー)は冷や汗を流す

A「入らないと泳ぎ教えられないよ？」

Aがそう言うとタコは『では入りますか』と躊躇無く水に入った

殺『まずは基本のけのびから』

A達がタコが泳げているか確認するとタコは魚の姿になっていた

皆『(けのびかそれ…!?)』

殺『この時の為に開発した完全防水水着です。数々の秘泳法をご覧あれ』

タコは鰭をバタバタと動かせ水の中には勢いのある渦が出来た

田川『流され……！』

田川が慌てていると片岡が呼び掛ける

片岡『慌てない！海では自分の位置が分からなくなり易いから…時々平泳ぎに切り替えて確認して!!』

田川は何とか泳げており片岡は容易に泳ぐ

A「魚キングずるい…！」

茅野『そうだよ！生身で泳げるか確かめたかったのに!!』

二人の言葉に魚キングは水着を渚に渡し『入れますよ生身でも』と言った

今度こそ泳げるか確認するとタコは水の中に居た

茅野『水に…生身で入ってる?』

A「…違う……！マッハで周りの水を掻き出してる!!」

タコは桶で慌てながら水を掻き出していた

今度は離岸流で田川は『何これ!?引きずり込まれる!!』と驚く

片岡『泳ぐ方向こっちに変えて!!』

田川は片岡が居る方に泳ぐと流れが止まった

片岡『離岸流。心菜が溺れた原因はこれじゃないかな…そういう時は岸に向かわず岸と平行に泳いで流れから抜けるの』

片岡は田川に説明しタコはこう言った

殺『知識だけ身に付けてもだめですよ。朝まで死ぬ程泳ぎましょう!!』

タコの言葉に皆は『(この先生は体育を教えるのに向いてない…)』と苦笑した

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田川『(…どうしたの私？変な夢見てからビックリする程泳げる様になっちゃった！)』

田川が嬉しそうな顔をしていると片岡の声が聞こえた

片岡『水が怖いの克服したんだ！もう私の助け無くても平気だね!!』

片岡は笑顔でそう言い去って行った

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A「…助けるのは良い事だけど……助けすぎるのも駄目…か……」

片岡『確かに…殺せんせーも突き放す時があるもんね』

二人が顔を見合わせるとタコは『あぁ…それと察しの通り先生は泳げません』と言い水を含んだ触手を見せた

殺『とはいえ、落ちない自信がありますし片岡さん一人なら相手出来ます』

A「…だから皆の自力を信じて泳ぎを鍛えろ……だよね?」

殺『えぇ。その為にプールを作ったんです』

タコはそう言い満足そうに笑った