悪魔のリドル knife or gun

黒組にて4 ページ5

鳰side

「良いこと聞いちゃった〜。」

と、いつも以上のにやけ顔の伊介サン。
あー、これはこのあとの展開が読めるッスよ、なんとなく。

「キャァ！」

次の瞬間勢いよく背中をお兄ちゃんの席の方に突き飛ばされたウチは……お兄ちゃんを取り囲んでいる輪の中に突き飛ばされてしまった……あぁ、本当言わなきゃ良かったッス。


貴方side

鳰の悲鳴が聞こえ、鳰がいた方向を向くと、いつの間にか鳰が目の前にいたッス。何を言ってるのかわからねぇかもしらねぇがウチも何を言ってるのかわからねぇ。瞬間移動とかそんなちゃちなもんじゃねぇ……え、違う？アニメが？アンタ何を言ってるんスか？

「ヤホー鳰、元気してたッスか〜？」

「いやいや、毎晩あってるでしょーに……。」

と、突っ込みを受けちゃいました〜。
……いや分かりきってたことだけどテンション低いッスねぇ、鳰は。
いや流石にウチもこんな女子しかいない教室で妹を愛でたりしないって、いやしたいけど。

「いやいや、クラスでってことだよ。皆と仲良くしてるッスか？」

「アンタはお父さんか！……いやお兄ちゃんだけど。まぁそれなりには『仲良く』やってるッスよ。」

「そかそか、それは良かったッス。」

やけに『仲良く』を強調してるなぁ。普通の女子高生となら普通に仲良くなれそうな鳰でもここじゃあなぁ……。暗殺者ばっかだもんなぁ……。

「いや〜、それにしても……。」

と、首藤 涼さんが、

「お主ら本当に似とるのぅ。」

と続ける。
それに続くように寒河江春記さん、武智乙哉さんが話す。

「そうだよなぁ、双子か？って位似てるよなぁ、お前ら。」

「本当にね〜。A君可愛いなぁ。」

乙哉さんに腕を握られながら笑顔で告げられ春記さんにはからかうような笑顔で告げられる。
晴紀さんのはいいとしても乙哉さんのは……あれ？ウチ殺される？(シリアルキラー乙哉的な意味で

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