黒組にて3 ページ4
貴方side
「っと、どうかしたんスか?兎角〜。」
兎角に声をかけるが無反応。無反応なまでに無反応、無視とも言うが。
「……お前ら……気持ち悪いよ。」
おっと?いくらウチでも流石にビックリしたッスよ。いきなり暴言ッスよ暴言。
「おい東兎角、その言い方はいくら何でも失礼じゃないか?」
と言ってきたのは生田目千足さん。
いや〜、紳士ッスねぇ〜女だけども。
この人はウチも見習わなきゃッスね。
「まぁまぁ千足さん、ウチは気にしてないんで大丈夫ッスよ〜。」
すると千足さんはそ、そうか?と渋々引き下がって言った。
「あ!兎角さん!」
兎角は教室から出ようとしていた。
それにいち早く気付いた晴ちゃんは兎角を追いかけ教室から走り出ていった。
鳰side
「東サン怒って出ていっちゃいましたね〜。」
と、隣に立っている伊介さんに話しかける。
「そうね〜。貴女のお兄さんだけあってムカつくわね〜。」
「ちょ!それはどういう意味ッスか〜!」
似すぎて気持ち悪いなんて昔から言われてきたことッスけどあそこまでキレる人ははじめてッスね。いや、と言うかウチが言うのもあれなんスけどウチみたいのが二人もいたらそりゃ東サンはキレるだろうて。ウチのこと本当に嫌ってるみたいですし。
「そう言えばアンタ、お兄さんのとこ行かないの?」
いや行きたいのは山々なんスよ!と言うのはウチのか細いプライドが崩れ去りそうなんで言わないッスけど理由位は話してみることにする。
「あの空間に入るのがどれ程危険なことか分かってないから言えるんスよ伊介さん。」
と、答えると頭に?マークを浮かべる伊助サン。
だけど多分、恐らく、もしくは、高確率で次の言葉で言ってる意味がわかるんじゃないか。
「ウチのお兄ちゃんはウチのこと溺愛してましてねぇ。あの空間に入ったら愛でられます、確実に。」
と、お兄ちゃんを横目でとらえつつ言った。いや言ってしまったの方が正しいのか?この人の場合。
なんで言ってしまったのかは知らないし分からない。
ただ伊介サンのにやけ顔を見た瞬間、やっちまったな、そう確信したッスよ。
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桜 猫観(プロフ) - おぐスカリバーさん» コメントと誤字指摘ありがとうございます! うっかり名前ミスしちゃってましたね、後で直しておきます!ありがとうございます! (2014年5月31日 18時) (レス) id: fb0a827b48 (このIDを非表示/違反報告)
おぐスカリバー(プロフ) - 鳰の兄貴という設定が面白いです!
後、伊介様と春紀の字が伊助と晴紀になってます
これからも頑張ってください! (2014年5月31日 17時) (携帯から) (レス) id: 0b09cfbba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜 猫観 | 作成日時:2014年5月13日 18時