黒組にて2 ページ3
貴方side
「いやぁ!にしてもこのクラス男が先生一人だったからなぁ!Aが来て気持ち的に楽になるよ!」
元気ッスねぇ、正に熱血教師のテンプレートみたいな人ッスね。こんな能天気だから黒組担任なんてものを任されたんでしょうけど。
「本当にそうッスか?寧ろ全員美人だからハーレムウハウハだったんじゃあないんスかねぇ?センセ?」
「ななな、そんなわけないだろ!ったく走り兄妹は先生をからかいすぎだぞ〜?」
「センセも若いッスね〜。まぁ反省はしてるッスよ〜。」
まぁ、形だけッスけどね?とまでは口にはしな
い。
「それじゃあAの席は走りの後ろだ。」
鳰の後ろね、OKッス。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
兎角side
授業が全て終わり一部(私、犬飼、万場、走り……走りに関しては席を離れ犬飼の近くに犬飼の近くにいる)を覗いた全員が走りAの周りに集まった。
「は、初めまして!出席番号14番!一ノ瀬 晴です!よろしくお願いします!走り君!」
「ん?あぁ、よろしくッス。晴ちゃん。ウチのことはAでいいッスよ〜。」
と、走りAは一ノ瀬ににこやかに返す。
やはり兄妹だからか走りににてるな。腐った海のような匂いもそうだがあの口調、見た目、下手したら性格も似てるんじゃないか?
「兎角さーん!こっち来ないの〜?」
一ノ瀬が私のことを呼んでいるみたいだが……行くべきか?
「おい東〜?新しい仲間なんだからしっかり挨拶をしろ〜!」
いや溝呂木……センセ、他の奴には挨拶の催促はなしなのか?そして何時まで教室にいるんだ。
「ほら!兎角さん早く〜!」
……一ノ瀬がしつこいので取り敢えず行くことにしよう。
貴方side
「兎角……東……。」
誰にも聞こえないくらいの大きさでボソッと呟く。
東のアズマ一族の者でこのクラスで一番敵に回したくない奴NO.1ッスね。
「はぁ……東兎角だ。兎角と言うのはあり得ないものと言う意味だ。よく聞かれるから先に言っておく。」
と、冷めた声で淡々と告げる。いやこれを自己紹介と言うのかは甚だ疑問なんスけどね。
「ウチは知っての通り走りAッス〜。よろしく!」
「嫌だ。」
……おうおう、こりゃ最初っから手厳しいこって。味方に付けるのはムズそうッスね。
「と、兎角さん!」
晴ちゃんがよく通る声で兎角を注意するけど効果はあまり無いようだ。
「じゃあ勝手によろしくするッス兎角。」
と、いった瞬間兎角は顔を歪ませた。
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜 猫観(プロフ) - おぐスカリバーさん» コメントと誤字指摘ありがとうございます! うっかり名前ミスしちゃってましたね、後で直しておきます!ありがとうございます! (2014年5月31日 18時) (レス) id: fb0a827b48 (このIDを非表示/違反報告)
おぐスカリバー(プロフ) - 鳰の兄貴という設定が面白いです!
後、伊介様と春紀の字が伊助と晴紀になってます
これからも頑張ってください! (2014年5月31日 17時) (携帯から) (レス) id: 0b09cfbba0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜 猫観 | 作成日時:2014年5月13日 18時