黒組にて ページ2
「今日から新しい仲間が増える!」
先生の声が教室に響きました。
新しい仲間……また一人転校してきたんでしょうか?あ……でもストラップ作ってないです。今日は徹夜ですかね、アハハ。
「それじゃ入ってくれ!」
ガラッと教室の扉が開くとそこには肩までのウェーブのかかった淡い金髪の……ってあれ?なんか……におに……似てる?
左隣の席のにおが勢いよく立ち上がっ……のはいいんですけど椅子が倒れて危ないです…。
「おにい……ちゃん?」
なんだかんだで鳰が驚くの見るの……晴は初めてかも知れないです。
鳰side
可笑しくないッスかねぇ?
いくら何でもウチのお兄ちゃんが出てくるとは……というか学年が違うのにどうやって……あれッスかね、なりふり構わずという奴ッスかね。
「におの……お兄さんなの?」
「え?あぁ……そうッスよ〜。」
晴ちゃんに声かけられてるのに気付かないのはどうなんすかね。動揺しすぎじゃあないッスか?ウチ。
「えー、それじゃあ自己紹介を頼むぞ!走り!」
センセの無駄に元気な声でお兄ちゃんが話し出した。
Aside
年下女子しかいない(先生を抜いてッスけどね)クラスと言うのは何なんッスかね?こんなところにウチを入れる学園の神経を疑っちゃうッスよ〜。
「どーもー!出席番号11番、走りAッス。呼び方は各々に任せるんで。よろしくッス〜。」
「よろしくな!走り!はい、皆拍手〜!」
ここは小学校かい!なんてツッコミは心の中にしまっときましょうかね〜。
「女しか居ないとこに男が来るなんてかなりきもーい。」
と言ったのは犬飼 伊介さんッスね。
「そんなこと言わないで下さいよ〜伊介さ〜ん。仲良くやりましょうよ?ね?」
「あ〜ムカつく〜。殺しちゃおうかなぁ。」
資料では見たッスけどここまで歪んでるとは……いやまぁ自分も人のこと言えないんスけどね。
「はいはい、お前ら落ち着こうな〜?」
センセが仲介に入ると流石に伊介さんも渋々といった感じに席に着いてくれたのでしたとさ。
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桜 猫観(プロフ) - おぐスカリバーさん» コメントと誤字指摘ありがとうございます! うっかり名前ミスしちゃってましたね、後で直しておきます!ありがとうございます! (2014年5月31日 18時) (レス) id: fb0a827b48 (このIDを非表示/違反報告)
おぐスカリバー(プロフ) - 鳰の兄貴という設定が面白いです!
後、伊介様と春紀の字が伊助と晴紀になってます
これからも頑張ってください! (2014年5月31日 17時) (携帯から) (レス) id: 0b09cfbba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜 猫観 | 作成日時:2014年5月13日 18時