47.二ノ ページ47
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街灯の光でオレンジの道を
智の腕の中でゆっくり進んでいく。
O「 心配したんだよ? 」
俺の体で暖をとりながら、話し掛けてくる。
「 にゃあ 」
俺だって心配したんだよ?
あのちびっこに智を取られるんじゃないかって。
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だから、お互い様だね。
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その意味を込めてまた小さく喉を鳴らした。
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Y「 うわぁあ…可愛い。猫ちゃんだね〜! 」
O「 んふふ。でしょ。」
恐る恐る手を伸ばしてくるちびっこ。
俺は別にそこいらの猫とは違って、
かっちゃいたりしねっての。
(智に最初かっちゃいた)
人差し指で頭を撫でなれる。
俺は静かにそれに応じていた。
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O「 なぁに〜、随分お利口さんじゃん 」
うっせ。
俺は元から上品で高貴な猫なんだよ。
Y「 さとにぃのことお世話してくれてありがとうね〜。」
・・・。
・・・。はぁ?
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何それ、何それ。
何様だよ!
お前は客人!俺はここの住人だっての!
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なんて、人間の姿に変わってガツンと言ってやる事も
勿論できる訳もなく
せめてもの抵抗として撫でていた手を避けるように
ソファに飛んで移動した。
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O「 ふふ。俺がお世話されてんのか 」
Y「 そうだよぉ。僕も近くに住んでたらお世話してあげるのに〜 」
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もう聞こえない。
耳を隠すように頭ごとクッションの下に潜って
早く朝になれ、朝になれって
祈ることしかできなくて。
あいつがここに一緒に住むことになったら
どうしよ、って。
言いようのない不安を抱えながら
俺はいつの間にか眠りについていた。
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「 …ノ…?ニノ…? 」
ふわふわとした思考のなか、
聞き覚えのある声でだんだん覚醒していく。
いつのまにか智のベッドで寝ていたらしい。
隣にいる智が俺の体を撫でながら
呼び掛けているのが目に入った。
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O「 あれから侑李ね、叔父さんに呼ばれて夜に帰って行ったんだ。」
侑李というのはあのちびっこの事だろう。
…そっか。帰ったのか。
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よかった。
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O「 いっぱいストレスかけちゃってごめんね 」
うん、いっぱいモヤモヤしたんだ。
O「 でも俺はニノが1番だからね 」
ふふ。ご機嫌とってるの?
O「 大好きだよ。」
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「 …にゃあ ♪ 」
変なさとし、
ふふ。俺もだよ
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美桜(プロフ) - ようこさん» ご理解感謝いたしますm(_ _)m早急に対応いたしますね。 (2016年10月25日 13時) (レス) id: 92247e5656 (このIDを非表示/違反報告)
ようこ(プロフ) - そうなんですね~ お待ちしております♪ (2016年10月25日 11時) (レス) id: d5fb7b2107 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - ようこさん» 初めまして。コメントありがとうございます。パスが付いている作品についてですが、何年も前に書いたものでして伏せ字が多く、読めるものではないので修正の為にパスを掛けさせてもらってます。修正が終わり次第公開させて頂きますのでお待ち頂けると幸いです。 (2016年10月25日 9時) (レス) id: 92247e5656 (このIDを非表示/違反報告)
ようこ(プロフ) - はじめまして~ こんなところからすみません おすすめで発見して 楽しく拝見してます おいらと猫。大宮大好きです 他の作品拝見しようとしたら パスがついてる作品が何件かありますが パスはどうしたらいただけますか? (2016年10月25日 7時) (レス) id: d5fb7b2107 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 水和さん» コメ返が大変遅れて申し訳ありません(T . T)年が明けてしまいました。楽しんでもらってるみたいでとても嬉しいです(^.^)2人らしさを出しながら留守番してもらおうと思います(笑)これからもよろしくお願いします。 (2014年1月1日 0時) (レス) id: 435dd81a68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作成日時:2013年2月12日 23時