おいらと猫。

45.二ノ ページ45

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「 真っ暗だ。・・ 」


ぼうっと空を見上げて、
数えきれない星を数えて。

暇をつぶしてから4時間目。



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寒いし。

静かだし。

お腹すいたし。


・・さとし、居ないし。




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「 あいつ、いつまでいるのかなぁ。」


ニコニコ笑ってさ。
あーいうやつに限って腹黒かったりするんだよ。

俺の方が愛想いいし、
俺の方が…智のことわかってるし。


俺の方が。・・・




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「 …っあーーもう！ 」


「 ばかっ 」



近所の人には、
外で猫が鳴いてうるさいとでも思われてるんだろうか。

だって人間の男が夜に外で喚いたりしたら、
そっちの方が危ないし。



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「 もういいや、寝ちゃお… 」

これからのことは、
明日考えればいいや…。



ゆっくりと積まれた木材の下に潜り込んで。
小さく丸くなって目を瞑った。




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ふと、ガサガサっという音で

意識が覚醒していく。



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・・なんだ？ ・・・ほーむれす？



ゆっくり起き上がって
警戒態勢を整えて。


来るべき敵に備えなきゃ。って。




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上にある木材がよけられたとき、




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なんだかあの時の、
天井があいて、光に飛び込むときの記憶が

さとしとの出逢いが

頭によぎって。




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もうわかってんだ。



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絶対来てくれるって思ってた。


だってそういう人だもん。




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O「 見つけた。」



やめてよね、

そんな笑顔されたらさ、

全部許しちゃうじゃん。




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夜なのに。そこだけ眩しくて。


俺はまたその光に飛び込んだ。




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