おいらと猫。

18.さとし ページ18

まだ寒さの残る春先のある日。


俺は、とんでもない拾い物をした。





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O「 家に住むのは。良いんだけどさ、」


目の前に、正座させた。
居候。


O「 いろいろ、知っておかなきゃね。いけないから。」





「 なんでもどうぞ。」





O「 まずさ、なんて呼べばいいの？」



「 あんたが決めて。」



O「 あんた。じゃないよ。」



「 ・・・ん？ 」



O「 俺の名前。智、大 野智 」



「 さとし？ 」




首を傾げている君に、
コクンと頷いてみせる。


すると。
君は可愛く笑ったんだ。




不覚にも、ちょっと。可愛いな、って
思ったり。




「 あ、名前ね。・・ニノって呼んで？ 」



O「 ニノ？ 」





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うん、と頷くと。

すぐに猫の姿に変わった。



O「 わっ 」


気絶することはないものの。
いつまでも慣れることはないであろう変化




そのままニノは、
ソファーの上に横になった。


まるで、これ以上話すことはない、とでも
言っているように。





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なんだか俺も、
ムッとしてしまって。


でも、そのままにしておくことも出来なくて。


毛があるから大丈夫かな、とも
思ったんだけど…



O「 ・・・んー、・・えいっ 」


毛布をソファーの肘掛の部分に掛けて、
そそくさと寝室に駆け込んだ。





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その数時間後、

僕らの関係を一気に変える出来事が

起こるんだけどね。

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