おいらと猫。

16.さとし ページ16

いま、俺は。

夢でも見ているんだろうか。




最近、疲れが溜まってたかな。






.





何度、頬を抓っても。



目の前にいるひとは、

無造作に髪の毛が跳ねて。
上に着ているパーカーから。指の先っぽしか見えていない。


辛くないのか、
俗に言う女の子座りで。






O「 ん？・・俺、猫ちゃん何処やったっけ。」


ソファーの裏を見ても、

テーブルの下を見ても。



O「 あれ？・・ 」






.






「 ・・ぷっ//・・・くくくっ 」


振り向いても、やっぱり
そこにいる男のひとが。急に笑いだした。


O「 え？・・え？え？ 」






.






「 あんた、面白いね。…ふふっ 」



O「 ・・・？ 」



「 ・・・気に入った。」





不敵な笑みを、顔に浮かべて。


その子は。フーッと息を吐き出した。





状況が掴めず、

まず。

この子はだれ、って話しなんだけど(笑)



とりあえず、





O「 あの、猫ちゃ… 」



「 俺が、その猫ちゃん。ですよ？ 」




にゃー、と言って。
猫の手を作る。




あまりにも、
びっくりしたのと。



その子の顔は、
確かに人間なんだけど。

何故だか

俺には。その子が嘘をついてるように見えなくて。





O「 あ、そうなんだ… 」



そんな、

間の抜けた返事しか出来なかった。






「 ・・驚かないの、？ 」



O「 や、驚いてるよ。」


人間こんなもんだよ、
本当に驚いてるときなんて・・(笑)




「 これでも、？ 」




そう言って、

一瞬のまたたきのうちに。


猫に、変わった。


彼を見て、







俺は、気を失った。(笑)

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