139話 理論 ページ47
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が、この一連の事件はここで終わりではなかった。
思い出してほしいのは118話〜120話の織田作の流れだ。
Aは、目を覚ました三日後に、家に太宰と安吾を呼んでいた。
太宰「Aちゃん…大丈夫?」
『私は大丈夫ですよ、ご心配有難う御座います』
安吾「で、急に呼び出して…どうしたの?」
心配そうな2人の視線を受けつつ、Aは珍しく真剣な顔になった。
『今回ここにお呼びしたのは、治さんが言っていた件についてです』
安吾「太宰君が…?」
太宰「! 本当に出来るのかい!?」
思い当たる節が無い安吾をよそに、太宰は顔色を変えAに問いかける。
『……兄さんは聞こえてなかったんだよね、あの時』
安吾「あの時……嗚呼、太宰君が突然変異したあの時!」
『そう……太宰さんはあの時、』
「君の異能は織田作を生き返らせる事ができるよね」
「君のその力でしんだ織田作を私に会わせてくれないか」
「織田作に会う為なら、私は何だって出来る、だからお願いだAちゃん!君のその力で」
『……私の異能で、作之助さんを生き返らせる事を願った』
太宰「すまない…」
安吾「太宰君……」
太宰「でもAちゃんの異能なら、死人を蘇らせる事だって不可能じゃないはずだ!Aちゃんだって織田作に会いたいんだろう!?だったらどうか、幻覚でもいいから織田作に──」
パシーンッと、痛々しい音が室内に響き渡った。
数秒後、太宰は頬に痛みを感じる。
Aが太宰を打ったのだ。
『治さん…いい加減目を覚ましなさい』
太宰「っ…!」
安吾「………」
聞いた事も無いドスの利いたAの声にハッとする太宰。
『たしかに理論上私は死人を再生出来ます、ですがそれは、今の私の実力では無理だ、祖父や祖母、そして、作之助さんがそれを望まなかったから』
太宰「なら…何で…」
『龍彦たちが私の異能で現実にこれたか、ですか』
Aは一口紅茶を飲み、太宰を見つめた。
『私が今出来ること、それは想像です』
安吾「想像…?」
『うん、具体的に言うと、自分が望むものを影として再現する事です』
太宰「どういうことだい…?」
『例えば、私が龍彦を影の力で再現したとしましょう、そいつは言わばAI、再現された影龍彦は、本物の龍彦はその場その時その人の前でどういった行動を取るかを予測し実行するだけ』
真面目に話を聞く安吾の隣で、太宰はショックを受けていた。
Aは、続きを話し始めた。
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28cm(プロフ) - みろろ♪くろろ♪さん» 無事に完結いたしましたー!1回真面目なの書いて「…ん?これじゃ安吾くんシスコン設定壊れんぞ」ってなってあれにしましたwww織田作さんは天然ですからね!「道うず5」もよろしくお願いします! (2018年6月6日 4時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
みろろ♪くろろ♪ - 道うず4、完結おめでとうございます!安吾の「お兄ちゃんはあんなこと……」のところで、凄く笑いました。あと、織田作のギュ〜、の絵文字が可愛い…!「道うず5」楽しみにしています! (2018年6月5日 23時) (レス) id: 309cc2022d (このIDを非表示/違反報告)
28cm(プロフ) - みろろ♪くろろ♪さん» 敦「道うず5では僕達が沢山からむらしいよ…チッ」芥川「悪夢だ…師匠どうにかなりませんか!?」『いやぁ私に言われてもねぇ…』すみません最後すっごい強引に終わらせちゃいました…!道うず5作ってくるぜキラッ (2018年6月5日 23時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
みろろ♪くろろ♪ - 賢「ギャグにする方法ですか?」鏡「そう。」賢「他のアニメ、バンバンぶち混めばいいんですよ〜♪」鏡「どこで、そんな言葉覚えたの!?」…すいません。ですけど、私は何も思い付かなかったら結構入れますけどね。織田作感動回…楽しみにしてます! (2018年6月5日 23時) (レス) id: 309cc2022d (このIDを非表示/違反報告)
28cm(プロフ) - みろろ♪くろろ♪さん» 全くギャグじゃ無くなってきたぞ(危機感)そして道うず5に行くまでに織田作感動回(?)は無事に終わりを迎えることができるのか!誤字脱字は私の方が多いですよ作品内でwwwポオ君の異能暴走事件…懐かしい…そしてらんぽっぽが出てこない悲しみ← (2018年6月5日 22時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
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