【文スト】道端に名探偵と孤剣士銀狼がうずくまってるとか誰が考えつきますか？４

１３２話 数珠 ページ40

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ポオは４人を家に入れ、リビングに案内した。

因みに、後ろからこっそり付いてきている芥川、敦、鏡花の３人には気付かないふりをしている。

ポオ「取り敢えずお茶である、どうぞ」

福沢「済まないな、ポオ君」

太宰「ここがAちゃんの家かー！」

安吾「こら！ジロジロ見ないでください！汚れちゃうでしょ！」

森「有難うね……所でポオ君、それは何かな？」

ポオ「数珠(じゅず)である(即答)」

………まだ生霊説は捨てていなかった。




丁度いい温度のお茶を飲み、ふぅ、と息をした所でポオは４人に尋ねた。

ポオ「えーと…皆さんはどうしてここに？」

その問いに４人は神妙な顔つきになり、福沢がここまで来る経緯を話し始めた。

福沢「…Ｄの攻撃で気を失い、つい先程目が覚めた。すると、待機組の一同が気絶し倒れている。奇襲かと思ったが乱歩が「あーそれ気にしなくていいよー」と言ったので、A殿に礼と説教をしに来た…と言うのが、私と森先生だ」

森「あれ、私、説教なんてするつもり無いですけど？」

ポオ「成程…残念ながら今、Aさんは疲れ果てて寝ているのである」

森「起きるのはいつくらいかな？」

ポオ「3ヶ月と言っていた」

「「「「「「「…………は？」」」」」」」

ポオの有り得ない返答に、その場にいた４人とドア越しから聞いていた３人は声を揃えた。

太宰「ん？聞き間違いかな？３日？」

ポオ「3ヶ月である」

安吾「そんな訳ありませんよ！……はっ、もしかして貴方、周囲の人をAに寄せ付けず１人であんな事やこんな事を…！」

ポオ「あ、相変わらずの思考回路だな…」

そこでポオは、そうだ、と４人に提案をする。

ポオ「後の２人の用事を聞いたらAさんに会いに行く、というのはどうであろうか？」

福沢「だが、いいのか？寝ているんだろう？」

ポオ「いや、元々Aさん寝起き悪いし、ああなったら意地でも起きないからな……」

太宰「ならいいんじゃないかい？ねぇ安吾！」

安吾「ですね…((は！？元々寝起き悪いしとかああなったら意地でも起きないとか僕が知らないような事を何でこの人は知ってるんですかって言うかこの人はAのなんなんですか！？))」

森「…太宰君、安吾君ってこんなキャラだったっけ」

太宰「…リピートアフタミー、私達は何も見ていない」

「「私達は何も見ていない」」

……早く話を進めてくれないかな、と思ったポオだった。

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