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(Aside)
?2「お、おい、小僧。あのぶっとんだ小娘は人間か?」
少し中年のような声がひょろ男君の前からしました。
なんと驚き、招き猫さんが冷や汗をかいてしゃべっています。
さっきの二つ目の声は招き猫さんだったんですねー。
「ひどいですねー。ひどいですよー招き猫さん。わたし、れっきとした人間ですよー?」
招「人間とはこうも無邪気な殺気を放てるのか、小僧……!?」
?1「人それぞれだと思う……」
ひょろ男君が青ざめながらもつっこんでくれました。
ありがたいですねー。
常識人ですよー、この子。
「ただの人間がこんなに躊躇なく人に刃物を向けられると思いますかー? 答えは、否、ですねー」
それ以外なら、貴方はクズ以下ですねー。
りりん
弄んでいた裁ちばさみを持ち直して、招き猫さんに向けます。
すでに招き猫さんはシャワーを浴びた後のようにずぶ濡れでした。
その招き猫さんに向かって、大きく、大きく裁ちばさみの顎(あぎと)を開きます。
「皆、みーんな、言うんですよー
《バケモノ》
ってねー」
しょりん
裁ちはさみを一気に閉じました。
瞬間、思考回路が冴えわたります。
と、同時にアドレナリンが一気に引いていきます。
いっしょに意識も遠のいていきます。
「ちなみに、この裁ちばさみは武器ではなく、抑止力として所持しているんですよー」
いちおう、危なくなったら躊躇わず凶器に変えますが。
「そういうことなんで、わたし一回倒れますから、危害を加えるとか以外で好きにしてください」
ちりりりん
そう言ってわたしは気を失いました。
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ルア・クロワール(プロフ) - さんきゅう、ゼル!次も頑張るのにゃ! (2015年1月27日 21時) (レス) id: 266707fba7 (このIDを非表示/違反報告)
ゼル@瑞西領平成目隠島物怪村(プロフ) - ルアー!ハロハロ~☆やっと来れたよ!夢主ちゃん激おこぷんぷん丸カムチャッカファ…げふんげふん。とりあえずお気に入りぽちっとな! (2015年1月24日 22時) (レス) id: d2761511ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルア・クロワール | 作成日時:2015年1月23日 21時