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(Aside)
?1「が、がいこつ?」
「えぇ。しつこいったらありゃしないので……」
?2「それは妖か?」
「たぶんそうですね。それ以外なら助かるんですけど……って、えぇ!?」
驚いて目を開けてみると、見たことのある制服姿のひょろい男子と、その目の前にあるデブい招き猫が見えました。
ちなみにうっそうと茂る草木も見えています。
独り言のはずが、独り言になっていないとは
不覚。
人がいるなんて……
「想・定・外★ですねー」
見られましたねー。
聞かれましたねー。
見られちゃいましたねー。
聞かれちゃいましたねー。
妖から逃げているところを、なんて
妖に悪態をついているところを、なんて
「おかしくって、殺したくなってきちゃいますねー」
自然と口角が吊り上ってきて、気分がよくなってきました。
アドレナリンさんが大量発生ですねー。
ちりりちりん
痛みなんかどっかにぶっとんじゃって、立ち上がれちゃいました。
暑さなんか5月にしては生ぬるい感じで、さっきかいた汗がうっとうしく思えてきます。
「羞恥も怒りも倍増ですよー?」
しゃりん
スカートのポケットに忍ばせていた裁ちばさみを鞘から引き抜きました。
銃刀法違反?
かもしれませんねー。
?1「ちょ、ちょっと…君」
困惑した様子のひょろ男君に刃先を向けます。
「なんですかー? 見てわかると思いますけど
わたし、すっごくイラついてるんですよー」
目が、笑っていないでしょー?
くるくると裁ちばさみを回しながら相手に笑いかけました。
さて、どうしましょうかー?
音もなく固まったひょろ男君を見ながらそう思いました。
鈴は風に揺れて変わらず音を立てます。
ちり、ちりん
――――――
やっちゃいました…。
しょっぱなから夢主ちゃんキレちゃってます。
しかも俗にいう激おこプンプン丸というやつですよ。
勝手に動いてくれるのはありがたいんですが、ぶっとんだ動きは勘弁してほしいです(;∧;)
というか、夏目だいじょうぶですかね?
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ルア・クロワール(プロフ) - さんきゅう、ゼル!次も頑張るのにゃ! (2015年1月27日 21時) (レス) id: 266707fba7 (このIDを非表示/違反報告)
ゼル@瑞西領平成目隠島物怪村(プロフ) - ルアー!ハロハロ~☆やっと来れたよ!夢主ちゃん激おこぷんぷん丸カムチャッカファ…げふんげふん。とりあえずお気に入りぽちっとな! (2015年1月24日 22時) (レス) id: d2761511ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルア・クロワール | 作成日時:2015年1月23日 21時