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(Aside)




「はい、そのまさかです。

 ニャンコ先生、ユウセイとは、わたしの祖父の名です。会ったこと、ありますよね?」


じーー、と先生が揺らがない瞳でわたしを静かに睨んできます。

……あくまで話さないつもりですか。


「大妖怪が、聞いて呆れます。こんな小娘に嘘をつくんですか?」


静かに挑発すると、先生は仕方がないというふうにため息をつきました。

疲労に満ちたお顔もご愛嬌。


ニ「ふん、あるに決まってるだろう、それぐらい。まぁ、あいつがペラペラと祠の前で話していただけだがな。わたし以外に聞いてたやつもいまい」


そう言うと、ぼすん、とわたしの膝の上に陣取りました。


「……先生、地味に重たいです。なんですか、招き猫の分だけの重さじゃないんですか」

ニ「にゃ、にゃんだと!? 仕方なく収まってやっているというのに、無礼な!

  お前はこの憑物録の使い方を知りたくないのか! 秘密だぞ、秘密、わたしとユウセイだけの秘密なんだぞ!」

「そういう先生も、わたし一応けが人ですよ? いいんですか?」

ニ「別にいいわ!

  えぇい、人間のくせに生意気な……。本当にユウセイの孫か! お前!」


くわっ、と先生に噛み付きそうな勢いで問われ、わたしはしばし首をかしげました。


「え…………と、確か、戸籍上はそうでした」

ニ「こ、戸籍上!?」

「語弊がありました。血筋は確かに受け継いでいます、というのが正しいかもしれません。

 わたし、祖父にあったこと無いので」


よくわかんないんですよ、と漏らせば、先生は安堵したかのように息を吐き出しました。


ニ「ふん、まぁそれはどうでもいいことだが。

  重要なのはお前がその憑物録を受け継いでいて、

  尚且つ妖が見えるということだ。

  満月、覚悟はいいいか?」


真剣な先生の視線に、わたしは思わず笑っていまいました。


だって、ねぇ。


「愚問です。今更障り(さわり)がどうとか、体裁がどうとか抜かすつもりはありませんよ。

 わたしだって、視えてるんですから」


何か出来るなら、それもまた一興。

せいぜい足掻いてやりますとも、是非。


「教えてください、ニャンコ先生」



―――――――――――――――――――――


長らくお休みしてすいませんでした!

ルア・クロワールです!

しばらくぱそこんに触れる機会がなかったのですよ・・・・・・。

やっと更新できて万々歳です。

これからもよろしくお願いします!

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設定タグ:夏目友人帳 , 妖怪 , ルア・クロワール   
作品ジャンル:アニメ
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ルア・クロワール(プロフ) - さんきゅう、ゼル!次も頑張るのにゃ! (2015年1月27日 21時) (レス) id: 266707fba7 (このIDを非表示/違反報告)
ゼル@瑞西領平成目隠島物怪村(プロフ) - ルアー!ハロハロ~☆やっと来れたよ!夢主ちゃん激おこぷんぷん丸カムチャッカファ…げふんげふん。とりあえずお気に入りぽちっとな! (2015年1月24日 22時) (レス) id: d2761511ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルア・クロワール | 作成日時:2015年1月23日 21時

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