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(Aside)
二「なんせ、見かける妖をかたっぱしに倒していっていたからな。三百あっても不思議ではないぞ。
だからこそ、ここら一帯の妖は夏目レイコを探し回っているのだ。
お前、あぶないぞ」
あぁ、そういうことをしていたんですか。
納得です。
納豆じゃありませんよ?
私は納豆苦手です。
じっと夏目君を見つめる怪しげな顔は、それがたとえ森であらぬ醜態をさらした招き猫のものであってもそれは確かに【妖】と思える代物でした。
夏「…………」
人を惑わせ、道を誤らせ、ついには破滅へと導く視えぬはずの異形。
それが、わたしの嫌いな世界の見る、迷惑極まりない『空を飛ぶモノ』なのです。
ニャンコ先生も、『空を飛べる』のでしょうか?
あの、
?「ごめんください」
不意に誰の声かわからない声が階下からしました。
お客さんでしょう。
対応すべき夏目君はまだ友人帳に見入っていて、気づいている様子はありません。
「あの、夏目君、お客さんが来たみたいです」
?「ごめんください」
夏「…あ、あぁ。ありがとう、満月。はい、今行きます!」
心ここにあらず、といった体で廊下に出る夏目君の背を一通り眺めた後で、ちゃっかりと座布団に居座った先生をまっすぐ見据えました。
「ニャンコ先生、聞きたいことがあります」
答えてくれますか?
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ルア・クロワール(プロフ) - さんきゅう、ゼル!次も頑張るのにゃ! (2015年1月27日 21時) (レス) id: 266707fba7 (このIDを非表示/違反報告)
ゼル@瑞西領平成目隠島物怪村(プロフ) - ルアー!ハロハロ~☆やっと来れたよ!夢主ちゃん激おこぷんぷん丸カムチャッカファ…げふんげふん。とりあえずお気に入りぽちっとな! (2015年1月24日 22時) (レス) id: d2761511ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルア・クロワール | 作成日時:2015年1月23日 21時