失色6『リクエスト作品』 ページ22
意識が浮上する、感覚が戻ってきた、脳も目を覚ます…床が冷たいのか、ひんやりとした感覚が体全体に広がった
「…ん？」
目を開けてみると、目の前は真っ暗だった
あれ？俺目開けたよな？
「…どこだここ」
立ち上がってみてもやっぱり真っ暗
辺り一面、何も無い…？
「なにこれ」
何も無い、わけではなかった。白い1本の道が真っ直ぐと続いている
「どこに続いてるんだろ…見えない」
目を凝らしてみてもあるのは1本の道
ゴールが見えなかった
「…歩いてみようかな」
歩くのは苦手だけど、そう誰かにいう訳でもない独り言を漏らしながら歩き出す
1歩2歩と歩いていく
何故か、1歩ずつ歩く度に、何かか背中に乗ってくるような感覚があった
「…なんか、やだ」
気持ち悪い。頭が痛くて足が重い。これ以上歩きたくなかったが後ろを向くと、そこに道はなかった
「…前にしか行けない？」
どうやら、前に進めと言っているようだ
「はやく、でたい」
一刻も早くここから出たかった。誰もいない、何も無い。
何も無い空間からの出口を見つける為には、この道を走らなければならない
「ﾊﾔｸ…はやく！」
一心不乱に駆けた、息を切らしながら肺が潰れるような感覚に襲われながら
「あっ…」
走っているうちに、1つの小さな光を見つけた。
このくらい空間の中で、ただひとつの光
「で、出口ｯ！」
そうだ、絶対に、あれは出口だ
「出なきゃ、出なきゃ！」
光の漏れている空間まで、あとちょっと…
あと、1歩
『おい待て！！』
「えっ」
突然、頭の中に声が響いた
この声、聞き覚えが…？
『おいこら目ぇ覚ませ！』
………シルク？
『だほがいないとつまらないよ』
これは、モトキ
『歌だって一緒に歌いたい！』
ぺけたん
『お前がいないと写真撮りに行けないだろー！』
マサイ
『帰ってこい俺らのくまさん！』
ダーマ
『動画一緒に取りたいよ』
ザカオ
…みんなの声？
「え？え？」
既に自分の頭は混乱状態だ
なんでみんなの声が？
『早くもどってこぉぉぉい！！』
「あ」
そうだ、俺。
帰らなきゃ、こんなところで走ってる場合じゃない。
「みんな……ありがとう。」
帰らなきゃ。そして、ただいまって言わなきゃ
その思いを胸に抱いて、俺は意識を手放した
続く (更新停止中)
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ユキ(プロフ) - 更新頑張って下さい！これからも応援しています！こんな素敵な作品をありがとうございます！ (2018年11月20日 6時) (
レス) id: f33740b3ed (このIDを非表示/違反報告)
櫻(プロフ) - amnos さん» ありがとうございますー！今学校が忙しいので更新速度は落ちてしまいますが疾走はしませんので！！ (2018年1月30日 17時) (レス) id: bfb2186e86 (このIDを非表示/違反報告)
amnos - 更新頑張ってください！(*´ω｀*) (2018年1月30日 1時) (レス) id: 1d2ca0975b (このIDを非表示/違反報告)
櫻(プロフ) - amnosさん» おおっ！勘が鋭いですね！流石です！！ここまで読んで下さりありがとうございました(｀・ω・´) (2017年12月23日 1時) (レス) id: bfb2186e86 (このIDを非表示/違反報告)
amnos - なるほど･･･ストーカーかな？って思ってたけど当たったw (2017年12月22日 10時) (レス) id: 1d2ca0975b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻 | 作成日時：2017年11月22日 0時
