年下の彼氏。 ページ5
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バキッ ドゴッ
液晶画面に映る氷の山と、血塗れの男の子
凍り付いた腕を動かすのは私の愛しい人。
『……録画観るの、止める？』
「いや、観る」
それを2人でただじっと見つめる。
焦凍とはもう何年の付き合いだろう。そんなに長い間一緒にいたけれど、こんな風に彼が戦う場面を私は見たことが無い。
「……ッ」
隣の焦凍の顔が、少しずつ変わっていく。私にはその表情がどこか苦しそうで、悲しそうに見えた。
無意識に固く握られている彼の手の上に、自分の手をそっと合わせた
「……俺は」
一瞬、彼がこちらをちらりと見てから口を開いた。
「俺は親父が嫌いだ」
『うん。昔から言ってたから、知ってる』
「でも…緑谷は、炎も氷も俺の力だと言ってくれた」
『……そっかぁ』
画面に映るボロボロの緑谷君。マイクの実況で少しかき消されていたけど、口の動きでなにか叫んでいるのが分かる
今度緑谷君に会ったら、アイスでも奢ろう
なんて考えながら、焦凍の頭をぐいっとこちら側に引き寄せた。力を抜いていたから、呆気なくポスンと私の肩に乗っかった。
吐息が少し、擽ったかった
『私も、そう思う。だってソレは…焦凍の個性だもん。エンデヴァーの血が入ってようが、それは誰のものでも無いあなたのものだから』
「俺のもの、か」
『そうそう。だからあまり深く考えすぎちゃダメ。多分焦凍の悩みは答えないと思うしね』
だから私に出来るのは、甘やかすくらいだ
『えいっ』
焦凍の頭を正座をしている太ももの上に乗せて、クスッと笑った。
足の上で焦凍が「子ども扱いするな」と拗ねたように横を向いたのを見て、私はまた少し笑う。
『いいじゃん。私、焦凍よりお姉さんだし』
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猫田。(プロフ) - 爆豪いちこさん» 面白いと思って頂けて嬉しいです！！ありがとうございます！ (2019年3月25日 16時) (
レス) id: 89bfed9050 (このIDを非表示/違反報告)
爆豪いちこ - 私もヒロアカ書いてるけどこんな面白くかけないのですごく羨ましいです！本当に面白いし好きです、更新頑張ってください！ (2019年3月24日 12時) (レス) id: ca9b377dc3 (このIDを非表示/違反報告)
猫田。(プロフ) - 千燈篭さん» ありがとうございます！！ (2019年3月23日 12時) (レス) id: 89bfed9050 (このIDを非表示/違反報告)
千燈篭(プロフ) - すごく面白いです！頑張ってください！ (2019年3月23日 8時) (レス) id: d8fcfefed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田。 | 作成日時：2019年3月22日 21時
