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貴方side
万「A、明日はどこ行きたい？」
貴「もう、明日学校あるでしょ？」
万「単位ちゃんと取ってっから心配いらねーって」
貴「だめ。ちゃんと行ってくれないとデートしたくない」
万「わーったよ」
分かりやすく拗ねる万里。
ちょっと可愛くてきゅんとする。
貴「拗ねないで万ちゃ〜ん」
万「馬鹿にすんじゃねーよ」
そう言って、万里はこちらに飛びついてきた。
貴「わっ...！くすぐったい！やめて〜！！」
万里はいたずらっ子のように笑いながら私のお腹をくすぐってきた。
万「謝るまでやめねー」
貴「ごめんなさい！」
そう言うと、万里はすっと手を離した。
貴「あら素直」
万「うるせー」
そう言って万里は私の頭をくしゃりと雑に撫でた。
万里の手は大きくて、温かくて、ちょっと撫でられただけできゅんとしてしまう。
恋人って感じがする。
椋「なんか2人を見てるとすごくキュンキュンします...！」
一「それな！セッツァーとAまじラブラブすぎ〜！」
椋くんと一成さんがキラキラした目でこっちを見てくる。
ちょっとだけ恥ずかしい。
太「ていうか、こんな仲いいのにどうして別れちゃったんスか？」
貴「高校2年生の冬にね、癌になっちゃって。死んじゃうかもしれなかったから、万里に迷惑かけたくなくて別れてもらったの」
太「そうだったんスね...今は大丈夫なんスか...！？」
太一くんは、心配そうな目でこちらを見つめてきた。
貴「うん、大丈夫だよ。だから会いにきたの」
そう言うと、万里が私の肩に頭を乗せてきた。
万「...今回はちゃんと俺を頼ってくれよ」
貴「万里...」
万里を見ると、少し悲しげな表情をしていた。
貴「ごめんね、万里」
万「...ん」
私は、安心させるように万里の頭を撫でた。
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作者名：もんたぎゅー | 作成日時：2018年10月11日 21時
